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できるだけ母乳で育てましょう

母乳は赤ちゃんに最良の栄養
赤ちゃんの栄養は母乳が基本です。赤ちゃんの成長に必要な栄養素が含まれるほか、さまざまな免疫物質が赤ちゃんを病気から守ります。かむ力の発達のためにも大切ですし、なにより、母乳は赤ちゃんとお母さんのきずなを強くしてくれます。乳首を吸われることで子宮が収縮し、お母さんのからだの回復もすみやかになります。 母乳が十分に出ていれば、生後5 か月ごろまでは母乳だけで十分に育ちます。まず「できるだけ母乳で育てよう」という気持ちをもちましょう。母乳はSIDS(67ページ参照)の発症を減らすといわれています。

母乳をよく出すために
出産後1週間くらいすると、母乳の分泌量も増えてきます。最初のうちは時間や量にこだわらず、赤ちゃんが欲しがるときに欲しがるだけ吸わせてくだ さい。
頻繁に吸わせることで、乳首への刺激が脳に伝わり、母乳を出すホルモンの分泌も活発になります。 個人差はありますが、母乳の出が安定するまで出産後 2週間〜1か月ほどかかることもあります。ゆったりとした気分で、根気よく吸わせてみましょう。

母乳が足りているかどうか心配なとき
母乳は飲んでいる量がよくわからず、飲ませてもすぐに泣く赤ちゃんもいて、母乳不足を心配するお母さんは少なくありません。けれど、1か月健診までは、欲しがるたびにおっぱいを吸わせてみてください。やや小柄でも、母子健康手帳の身体発育曲線に沿って体重が増加していれば大きな心配はないでしょう。
ミルクを補う必要があるかどうかは、健診時などに小児科医に相談するとよいでしょう。最近は生後2週間目に赤ちゃんの健診を行なっている医療施設もあります。新生児訪問(63 ページ)なども利用しましょう。

授乳リズム
生後1〜2か月ごろまでは、時間や量にこだわらず、 赤ちゃんが欲しがるときに欲しがるだけ吸わせてください。母乳の分泌がよくなり、赤ちゃんの飲む量も増えてくると、授乳間隔もあくようになり、授乳リズムも自然に生まれてきます。授乳中はテレビなども消し、 ゆったりした気分で赤ちゃんと向き合いましょう。

バランスのよい食事を
母乳の原料はママの血液です。母乳をよく出すために、バランスのよい食事を心がけましょう。水分をたっぷりとるのも大切です。授乳中はお酒はひかえ、たばこは絶対に吸わないでください。なお、受動喫煙も赤ちゃんに影響を与えますので、家族の協力も求めましょう

からだを十分休めながら
肉体的な疲労や精神的なストレスも母乳の出に影響します。疲れたら横になるなど、からだも休めるようにしましょう。ひとりでがんばろうとせず、家事などは夫や家族に協力を求めましょう。

産婦人科医や助産師にも相談を
産婦人科医や助産師に相談し、母乳育児のアドバ イスを受けるのもよいでしょう。最近は「母乳外来」「助産師外来」などを設けている医療機関もあります。 乳房や乳首のトラブルもがまんせず、早めに相談を。

げっぷ
母乳を飲ませたあとは、赤ちゃんのからだをまっすぐに立てて、少し肩によりかからせるように抱いて、背中を軽くさすり、飲みこんだ空気を吐かせます。

お乳を吐くとき
赤ちゃんの胃の形は、立てたとっくりのような形で、入口のしまりもよくありません。そのため、横になったりするとすぐにあふれてお乳を吐くことが あります。これは「溢乳」といい、吐いたあと、きげんがよく、また元気におなかをすかせて泣くようであれば心配はありません。しかし、飲むたびに勢いよく吐く、吐き方が日に日に激しくなる、体重が増えないというときは、小児科医の診察を受けてください。

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母乳中のダイオキシン類について

母乳にはダイオキシン類が含まれていることがわかっていますが、わが国の母乳中のダイオキシン類の濃度は他の先進国とほぼ同程度であり、ここ20年程 度で母乳中のダイオキシン類の濃度が半分程度に減少してきています。WHO(世界保健機関)の専門家会合でも、母乳栄養は、母乳哺育が乳幼児に与える有益な影響から判断し、今後とも推進されるべきであるとしています。

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