母子衛生研究会からのお知らせ|公益財団法人母子衛生研究会"

小児用 肺炎球菌ワクチンの任意接種がスタート

2010年2月24日

追記 2013年5月29日
小児用肺炎球菌ワクチンは2013年4月から定期接種になりました。

追記 2011年3月25日
小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンの安全性の評価結果について(HP内リンク)

追記 2011年3月7日
小児用肺炎球菌ワクチン及びヒブワクチンの一時的見合わせについて(HP内リンク)

本日2月24日、小児用の肺炎球菌ワクチン任意接種がスタートしました。接種開始のニュースを、テレビや新聞でご覧になった方も多いかもしれませんね。

肺炎球菌とは、その名の通り、肺炎の原因になる細菌ですが、乳児では肺炎だけでなく髄膜炎、急性中耳炎、菌血症など、重症な細菌感染の原因になります。

とくに2歳までの子どもの細菌性髄膜炎の主な原因として、「インフルエンザ菌b型(Hib)*」と「肺炎球菌」があげられます。

先進諸国ではHibと小児用肺炎球菌の両方のワクチンが定期接種になっています。細菌性髄膜炎は死亡したり中枢神経後遺症を残すことが少なくなく、早期診断 も難しい病気です。幼稚園や保育園などでの集団生活が始まる前、できるだけ早いうちにこれらの予防接種をすませることが望まれます。

【対象年齢】
生後2か月以上 9歳以下

【接種時期】
生後2~3か月ころから、4週間以上の間隔で3回。1歳を過ぎたら(12~15か月)4回目を接種

2007年からWHO(世界保健機関)は小児用の肺炎球菌ワクチンを世界中で定期接種とするよう推奨しており、実際に定期接種となった国では細菌性髄膜炎など重い感染症の発症率が大きく下がっています。費用は医療機関によって異なります。

参考:予防接種スケジュール表(HP内リンク)

*インフルエンザ菌b型(Hib)については、以下のページも参考にしてくださいね。
HibワクチンQ&A
よくわかる用語辞典 Hibワクチン
インターネット相談室Q&A もうすぐ生後4か月。ヒブ(Hib)ワクチン接種の適切な時期と種類について迷っています

<6月17日追記>
インターネット相談室Q&A 2歳3か月ですが、肺炎球菌ワクチンを接種すべきか悩んでいます

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