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性格・親のかかわり・育て方

Q. 1歳2か月の女児。自己主張が激しく、対応に困っています (2006.11)

1歳2か月の娘がおります。最近は自己主張が激しく、自分の思い通りにならないと泣きわめきます。何をしたいのか、何を言いたいのか理解しようとしますが、私自身、何を許してよくて何がいけないのかがわからなくなり、周囲からは結局は私が折れているとよく指摘されます。近所の人からも「激しい子ですねぇ」と言われ、泣かしてしまった子は数知れません。このような娘にどう接していけばよいのかがわからず、困っております。アドバイスをいただけたらと思います。

回答者: 高橋惠子先生

 このお嬢さんは自分の意思や意図がだんだんはっきりしてきているのに、それがうまく通じないもどかしさに苦労しているようです。活発な子どもであるために行動に激しく現れ、ご両親は困惑している様子です。しかし、自己を主張して思い通りにならないからと泣くのは、幼児には珍しいことではありません。泣くしか意思を伝える手段がまだないためで、わがままな子だからとか、育て方がよくないから、と考える必要はありません。「うちの子だけがなぜ」と考えずに、発達上見られる普通のことであると明るく考えましょう。このような傾向は、他人が自分とは異なる心を持っていることを理解し(したがって、気持ちを伝えようという意思が出てくるわけです)、また、言葉で気持ちを伝えられるようになる4、5歳までの幼児に広く見られることです。

 そのうえで2点について述べましょう。

 第一は、どのようにして子どもの意思を理解するかについてです。1歳児とはいえ人格を持った人間ですから、「何をしたいのか、何を言いたいのか」が親でも理解できないことがあるのは当然です。しかし、1歳児は言葉での発信はまだおぼつかないのですが、他人の言葉の受信はかなりできるはずです。子どもが自分ではうまく言えなくても、大人は「○○したいの?」「○○がいいの?」などと子どもの意思を子どもに代わって言葉で表現してみることです。子どもとやり取りをしながら、子どもに何をしたいのかを教えてもらえばいいのです。すでに激しく泣いているようなら、少しの間抱き上げて、「あなたの気持ちをちゃんと聞きますよ」ということを伝えることから始めましょう。

 第二は、子どもの意思に耳を傾けることは必ずしも子どもの意思を通すことではない、という点についてです。子どもが自己主張をするようになると、親は「何はよく、何はだめか」というしつけの基準をしっかり持たなくてはなりません。「あなたのしたいことはわかったけれども、それはダメ」と言葉で伝える必要があります。「小さい子をいじめてはだめだから」「それをしては危ないから」などと、理由もしっかり伝えましょう。泣いてもダメなことは許さないという強い意志が、親には必要です。ここで"強い意志"というのは、何度でも伝えようというねばり強さをいうもので、大人の力で押さえつけることではありません。