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発育・発達

Q. 生後8か月の男児。4か月健診以降、体重、頭囲がほとんど増えません (2007.1)

8か月半の男の子です。4か月健診で6,300g、7か月健診で6,690g、8か月半のいまも6,720gと体重が伸びません。頭囲も4か月で42cm、現在42.5cmとほとんど大きくなりません。病院では、体重はさほど問題ではないが、頭囲の伸びがないのが心配だと言われました。体重・頭囲が増えないと具体的にどういう問題があるのでしょうか? 7か月頃まで母乳は飲むとよく吐いていました。現在も少し食べ過ぎると離乳食を吐きますが、食べるのは好きなようで、よく食べています。

回答者: 多田裕先生

 成長期にある子どもの身体的発育が順調かどうかは、身長、体重、頭囲を計測することでおおよそ知ることができます。成長を妨げるような疾患があったり栄養摂取量が不足していたり何らかの問題があるとき、もっとも早く影響を受けるのが体重です。次に、その問題が長期にわたると身長の伸びに影響します。もっとも影響を受けにくいのが頭囲です。

 体重は下痢や嘔吐を伴う軽い感染症にかかってもすぐに影響を受けますが、回復すればたちまち取り戻します。とりわけ赤ちゃんは、おっぱいを飲む前と後、ウンチやおしっこをする前後でも体重は大きく変動します。1日の中で300〜400gの違いがあることも珍しくなく、体重が増えないからと1日に何度も測って一喜一憂する必要はありません。

 一方、身長は一過性の病気や栄養不足ですぐに影響が出ることはなく、身長の伸びが平均を大きく下回るとき、成長に悪影響を及ぼす原因が長期にわたっていると考えなければなりません。

 頭囲はそうした影響をもっとも受けにくいのですが、測り方によって誤差が生じやすく、数か月に1度の健診で測定した値だけで判断することは避けるべきでしょう。

 さて、ご相談の赤ちゃんですが、まずは身体的発育が正常であるかどうかを知ることと、もしも発育に問題があれば原因を探ることが大変重要だと思います。

 そのためには、生まれてから現在までの身長、体重、頭囲の伸びを母子手帳などの発育曲線(※)に記入してみるといいでしょう。これは100人の赤ちゃんの身長、体重、頭囲の測定値を順に並べ、50番目を真ん中として10番目から90番目の範囲を正常範囲として示したもので、多少小さくても大きくても、この曲線に沿ってその子なりの成長をしていれば問題はないと考えられます。

 しかし、ご相談の赤ちゃんは、4か月のときは多少小さめながら正常範囲に入っていたのに、その後、何らかの原因で体重が増えなくなってしまっているのですから、注意が必要だと考えたほうがいいでしょう。

 体重や頭囲が増えないのはなぜなのか、その原因を一度きちんと調べる必要があります。文面によれば、すでに病院を受診しているようですが、血液検査や尿検査などはもう済ませましたか。その結果、問題はありませんでしたか。また、首のすわりや寝返り、お座りなど運動機能の発達は順調でしたか。こうした発育に問題がなく病院の検査でも異常が見つからなければ、次に栄養摂取量が不足する原因として、離乳食の食べ方や与え方に問題があることが考えられます。与える量や硬さ、栄養バランスなど適切なものを適切に食べられているかなど、専門家にチェックしてもらったほうがいいかもしれません。

 これらさまざまな可能性について、いまかかっている病院の先生に相談し、それでも原因がわからなければ、子ども専門の病院を受診するなどして4か月以降の体重や頭囲の伸びが良くない原因を突き止め、適切な治療を受ける、あるいは食事の改善をするなどしなければならないでしょう。

 栄養不足による将来への影響より、栄養不足を引き起こしている原因や疾患そのものが将来に悪影響を及ぼすことを避けなければならないからです。

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