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発育・発達

Q. 生後4か月。見えない方角からの音に反応しないので心配です (2007.12)

生後4か月の男の子です。見えない方角から声をかけたりガラガラを鳴らしても、反応がありません。ほかの赤ちゃんが泣くとつられて泣くし、大きな音にはビクっと反応するのでまったく聞こえていないわけではないと思いますが、軽い難聴があるのではないか、あるいは何かほかの問題があるのではないかと心配です。

回答者: 多田裕先生

 生後間もない赤ちゃんの聴覚が正常に機能しているかどうか、とりわけ軽度の難聴があるかどうかを正しく知るのは難しいことです。というのも、生後間もない赤ちゃんの聴覚は大人と同じようには発達していませんし、発達そのものも個人差が大きいからです。

 しかし近年、一定の基準までは検査でわかるようになり、分娩した病院などで出産後すぐに聴覚スクリーニング検査を行うことが多くなりました。また、乳幼児健診時の問診や、母子健康手帳の発達記録を書き込むページなどにも聴覚に関する質問項目があって、保護者の関心が高まったのはとても良いことだと思います。なぜなら、聴覚障害は早い時期に発見して適切な支援を行えば言語能力やコミュニケーション能力に問題が出る可能性が少ないのに、見つかる機会が少なく治療の時期を逃しがちだったからです。

 ご相談の赤ちゃんは、出産した病院などで聴覚スクリーニング検査を受けておられるでしょうか。スクリーニングでパスしていれば、ある閾値の音は聞こえているということで、ほぼ正常だと考えていいでしょう。しかし、「リファー」といって再検の必要ありと判断された場合は再検し、それでもパスとならなかったときは小児の難聴検査を行う専門病院で精密検査を受け、必要があれば経過観察を行うことになります。リファーとなった赤ちゃんも、その半数近くが成長するに連れて聴覚が発達して正常になりますが、聴覚に障害がある赤ちゃんには補聴器をつけたり、ときには人工内耳をつけて早期に音の刺激を入れることが望ましいために経過観察をするのです。

 もしもスクリーニングを受けていなければ、一度検査を受けておくと安心でしょう。ただ、ご相談にもあるとおり、大きな音に反応するなら一定範囲の音は聞こえているのでしょうし、生後4か月の赤ちゃんはまだ聴覚が未熟なため、検査をしても軽度の難聴は正確な診断をするのが難しいケースも少なくないので、1〜2か月様子を見て、それでも心配が残る場合には出産した病院やかかりつけの小児科医に小児の難聴検査を行える専門の病院を紹介してもらい、検査を受けることをお勧めします。

 いますぐにできることは、あまり心配するより、赤ちゃんにたくさん話しかけたり、遊び相手になったりして赤ちゃんとのコミュニケーションを十分にし、言語獲得の基礎となる力を身につけさせてあげることだと思います。

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