赤ちゃん & 子育てインフォ

ホーム妊娠・子育て相談室インターネット相談室Q&Aバックナンバー発育・発達

発育・発達

Q. 1歳男児。手足が突っ張り、右手しか使いません (2008.7)

  • (妊娠週数・月齢)1歳0か月

満1歳の男の子です。物を持つときに右手しか使わないことが気がかりです。大きい物や重い物を与えると、普通は両手で持とうとするはずですが、息子はがんばって右手だけで持ちます。また、物を持つと、オモチャでもマグでも食べ物でも、何でも振ります(振ることしかできません)。左手にも力は入りますが出そうとはせず、何も持たないまま右手と同様に振ります。振ることしかできないので、手づかみ食べもできません。常に手足を突っ張っている感じもします。はいはいもずりばいもつかまり立ちもしません。指差しや人まねもしません。目は合いますし、あやすとよく笑いますが、何か筋肉や神経に異常があるのではと心配です。病院を受診すべきでしょうか。受診する場合、何科を訪ねればよいでしょうか。

回答者: 横田俊一郎先生

 一般的に、満1歳の子がはいはいもずりばいもつかまり立ちもしない、 指差しや人まねもしないというのは多少の発達の遅れがあると考えていいでしょう。また、常に手足を突っ張っている感じがする、というのも心配な症状です。手足を突っ張ってからだが硬いという症状の原因として、第一に考えるのは脳性まひです。右手しか使わない、振ることしかできないというのも手にまひがある可能性も考えられます。

 脳性まひとは、胎児期から新生児期までの何らかの脳の障害によって起こった、姿勢や運動の障害のことをいいます。原因は胎児期の感染症や脳の血管異常、出産時の重症仮死、早産で生まれてきたことが原因でおこる頭蓋内出血やそれに伴った脳の後遺症、出生後の髄膜炎や脳炎などが主なもので、脳性まひのお子さんはこのようなリスクを持っていることがほとんどです。

 ご質問の内容からは、脳性まひの原因となるようなリスクファクターがあるかどうかがわかりません。妊娠中、出産、生まれてからの経過に問題がないのであれば、脳性まひの可能性はかなり低くなります。問題があるときは、病院などで経過を追って診察を受けていることがほとんどですので、1歳まで見逃されていることはまずありません。また、首すわりやおすわりについての情報がありませんが、脳性まひではこれらも遅れるのが普通です。手の動きについても、小さなものをつまむことができたり、つかんだものを口に持っていけるのであれば大きな問題はないと考えてよいでしょう。

 脳性まひ以外の神経や筋肉のまれな病気が潜んでいる可能性もありますので、いずれにしても診察を受ける必要はあります。まずはかかりつけ医に相談するのがいちばんです。予防接種や健康診査を受けたり、かぜなどで受診しているクリニックで心配事を話してみてください。必要があれば専門的な病院を紹介してくれるはずです。

インターネット相談室が本になりました!詳しくは妊娠・育児の応援ショップ 本の楽育まんてん堂へ。powered by 母子保健事業団 インターネット相談室は母子保健事業団の協賛により運営しています。