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食事と栄養・離乳食

Q. 1か月健診で栄養不足を指摘され、脳に障害が出る可能性を指摘されました (2008.8)

  • (妊娠週数・月齢)1か月

生まれたばかりの子を持つ父親です。1か月健診で、子どもの体重が400gしか増えていないことを医師から指摘され、「このままだと脳に障害が出る」と言われてしまいました。医師から「完全母乳ではなくミルクを足すように」と言われて、現在はそのようにしていますが、妻は取り返しのつかないことになったらどうしようと、非常に不安に感じて心配しています。生後1か月までの栄養不足が脳の発達に及ぼす影響について教えてください。

回答者: 横田俊一郎先生

 まず、1か月健診で体重が400gしか増えていないという問題から考えてみましょう。生後1か月の体重は生まれたときから約1,000g増えているのが標準です。しかし、生まれてすぐにかなり体重が減る赤ちゃんもいて、1か月のときの体重だけでは栄養状態は判断できません。体重の増え方としては、順調に飲めるようになってから1日平均25〜40g増えていることが大切です。

 新生児期早期にはだれでも体重が減る時期があり、生後5〜7日目に生まれたときの体重に戻るのが一般的です。新生児期に具合が悪いと、生後10日目に体重が200g減って退院するということもあります。この赤ちゃんが30日目の1か月健診で体重が400gしか増えていないとしても、退院日からは1日30g増えていることになり、何の問題もないということになります。

 また、母乳の赤ちゃんではじょうずに飲めないために体重の増え方が悪いこともよくあります。そのようなときにも退院日から1日平均25g増えていれば、そのまま母乳だけでがんばるのが普通で、安易にミルクを与えないことになっています。もちろん脳の発達に影響が出るというようなことは心配しません。

 栄養状態が悪いと脳の発達に影響が出るという考え方は、大きな集団で考えれば確かにそういう面もあるかもしれません。1歳くらいで鉄欠乏性貧血が続くと発達が遅れるという論文もたくさん出ていますが、ここで論じられる遅れは目に見えるような遅れではなく、詳しい検査をしてやっとわかる程度の遅れです。また、栄養状態が戻ると遅れも改善することがわかっています。

 いろいろな病気で体重の増加が極端に悪いお子さんもいますが、これらのお子さんのほとんどは精神発達に問題はありません。1か月健診で体重の増えが悪くても、いまの時点で取り返しがつかないなどと考える必要はありません。子どもの脳は大きな可能性を持っていて、ちょっとした栄養不足などで重大な問題は起こらないようにできています。それよりも、これからのお子さんへの接し方の方が、脳の発達に与える影響はずっと大きいと思います。

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