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性格・親のかかわり・育て方

Q. 5歳と4歳の兄妹です。下の子が幼稚園で愛情不足を指摘されました (2008.10)

  • (妊娠週数・月齢)4歳

5歳の男の子と4歳の女の子の2人兄妹です。最近、女の子が人の話を聞かずに自分のことや違う話を、相手の話に割り込んで話し始めます。遊んでいるときも、相手が使っているおもちゃを取り返すように借りては、十分に遊びもせずに飽きて投げ出してしまいます。母親の目が届かなくなると、悪いとわかっているはずのことをやってしまいます。幼稚園でも同様のことがあるらしく、「愛情不足ではないか」と指摘されました。大切な時期に愛情不足といわれるような状態があったとして、これからどのようにすれば補っていくことができるでしょうか。アドバイスをいただけたらと思います。

回答者: 汐見稔幸先生

 1歳違いですから、下の子はしばしば上の子に嫉妬します。上の子が上手にできることを何でも自分もできるようになりたいのですね。とくに「お兄ちゃんは上手ね」などと親が無意識に上の子をほめたりすると、自分もほめてほしくなって何でもお兄ちゃんのやっていることをしてみたくなります。でも、うまくできない。そこでそのイライラを、お兄ちゃんのやっていることに介入したり、邪魔したりすることではらそうとします。そうして自分が目立つように、自分に大人の関心が向くようにしたいのですね。

 たぶん、ご相談のお子さんはいまそういう状況にあるのではないかと思います。性格的に負けず嫌いな面が強いということもあるのでしょうね。その点では将来は楽しみなお子さんといえます。

 対応ですが、下のお子さんを叱るばかりでなく、時々は下の子を中心にするような遊びや活動をしてみてほしいと思います。下の子の話をみんなで聞くのもいいでしょう。そして、下の子とお母さんやお父さんが2人きりになるチャンスを意識的につくり、そこでその子を愛していることをいろいろな方法で伝えて、嫉妬から生じる欲求不満を少しでも解消するようにしてあげてください。

 また、普段のコミュニケーションで子どもを安易にほめるようなことをできるだけ減らしてほしいと思います。ほめると必ず「私も」となって、嫉妬関係が強くなってしまうからです。上の子だけでなく下の子もと下の子をほめ続けると、今度はもっとほめてほしいとなって、人のプラス評価がいつも必要な人格になりがちです。これも困るのです。

 そこで2人の性格の違いを明確にして、「○○ちゃんらしいね」という程度でとどめておくのです。たとえば、下の子が絵が好きなら「△△ちゃんは芸術家タイプね」と、その子らしさを強調する程度にとどめておくのです。

 さらに、できればお兄ちゃんに妹の世話をするようなことをさせてやってほしいと思います。妹が困っているときにお兄ちゃんが手伝ったり助けたりする経験をさせるのです。チャンスを見つけてうまくそういう関係を体験させると、下の子にとってお兄ちゃんが単純な嫉妬の関係ではなくなる可能性が高くなるのです。

 以上ですが、多少時間がかかると思いますので、あせらないでください。また、下のお子さんを責めるような行為を増やさないでください。それは原則です。