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性格・親のかかわり・育て方

Q. 3歳と1歳の兄妹。兄の赤ちゃん返りが治まらず、子育ての楽しさを見出せません (2008.11)

  • (妊娠週数・月齢)3歳

3歳の男の子と1歳の女の子の兄妹です。兄の赤ちゃん返りが治まらず、何でも娘と同じにしたがります。たとえば、娘がつかまり立ちをしたのを親がほめると自分も同じようにつかまり立ちをして見せ、「ほめて」とねだります。これまで、「これは赤ちゃん返りだから」と思い、できるだけ要求に答えるようにしてきましたが、いっこうに治まりません。また、娘がおもちゃや本に触れようとしただけで激しく取り上げ、奇声をあげます。1日中その調子なので私もイライラし、子育ての楽しさ、子どものかわいさを見出せません。息子は相当ストレスが溜まっているようで、手指や足の皮をむしったり夜驚もあります。その度、私は専業主婦なのに母親の役目を果たせていない気がし、虚しくて仕方がありません。夫は、毎日イライラしている私を女として見てくれません。自ら望んで母親になったのに、甘ったれた自分が情けないです。この先、どのように子どもたちを育てていけばいいのか、わからなくなりました。

回答者: 帆足暁子先生

 お母さん、よくがんばっておられますね。自ら望んで母親になっても、こういう状況にいたら誰だってイライラします。「専業主婦」だからこそ、母親の役目を果たせなくなることもあります。それは少しも不思議なことではありません。

 赤ちゃん返りは、上の子の「赤ちゃんと同じように自分にも関わってほしい」という気持ちを認め、下の子と同じように「赤ちゃん」に返したり、兄としての役割を与えたりすることで自然に卒業していきます。ポイントは、「ママにとってあなたも同じ大切な子どもよ」というメッセージが伝わることです。

 また、3歳くらいの子どもが、下の子がおもちゃに触れようとしただけで怒りだすこともよく見られます。下の子は上の子の楽しそうな遊びに「惹き寄せられ」ますが、この時期は発達の違いが歴然としてあり、結果として、上の子の遊びを邪魔することになるからです。こういうときは、できるだけ物理的な距離を取ったり、下の子が夢中になれるものを見つけたり、あるいは「お兄ちゃんのことが大好きなのね」と下の子の思いを伝えることで、きょうだいげんかを少なくすることができる場合もあります。ただし、けんかをしながら、お互いの関わり方を見出していきますから、いちがいに関わらせなければ良いというものでもありません。

 でも、繰り返し奇声をあげられると、理由はどうであれ、もうやめてほしくなりますね。

 赤ちゃん返りを受けとめているのに「いっこうに治まらない」と思ったり、気になるくらい手指や足の皮をむしったり、夜驚があるのは、あなたが母親の役目を果たしていないから? いいえ、そんなに単純なことではありません。もちろん、叱られ続けたり、叱られなくても拒否されている気持ちを感じると子どもは不安になり、さまざまなサインを出します。でも、良い母親になろうと一生懸命がんばっても、それが子どもに伝わらない場合もあります。

 お子さんの意志や要求を強いと感じることはありませんか。音や状況の変化等にとても敏感だと思うことはありませんか。そういうお子さんの場合には、子育ての楽しさや子どもをかわいいと思うことが難しいのです。子育ては母親と子ども、そして父親で作り上げていくものだからです。

 これからどのようにお子さんを育てていけばいいのかわからないとのことですが、こういうときこそ、「子育て支援センター」等の社会資源を活用してください。子育て支援センターは専業主婦のためにある機関です。つまり、子育てが母親だけでは難しい社会環境であることを、国が認めているのです。そういう機関や保育所の一時保育を利用して子どもから少し離れ、「母親」ではなく「自分」に戻れる時間をぜひ作ってください。映画を見たり、ウインドーショッピングをしたり、友だちとのおしゃべりも良いかもしれません。それは、あなたのためだけではなく、お子さんたちのためでもあり、夫のためでもあります。子どもは母親の笑顔がいちばん好きです。たぶん、ご主人も。どうぞ、ご自分に時間を使うことも考えてみてください。