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発育・発達

Q. 満1歳女児。乳幼児健診で「発達に問題がある」と言われました。 (2008.12)

  • (妊娠週数・月齢)1歳0か月

満1歳の娘ですが、7〜8か月健診で「発達に問題がある」と言われました。その後、助産師さんから、「からだがゆがんでいて、そのゆがみではいはいができず、すわったまま移動するようになる。幼児期になっても運動神経が鈍く、体力もない。発語も遅れる」と言われ、大変ショックを受けました。運動神経が鈍くなるとは、具体的にどういうことでしょうか。普通の生活はできますか。言葉については、現在、親の言うことをかなり理解し、「水、バイバイ、にゃーにゃ、パパ、ママ、ばあば」などの言葉を、発音が不明瞭ながらもしゃべります。

回答者: 横田俊一郎先生

 はいはいをせず、すわったままおしりを床から浮かせて前方へ移動する赤ちゃんがいます。日本では、昔は「いざりっこ」と呼ばれました。欧米では「シャフリングベビー」と呼ばれ、シャッフルとは「足を引きずる」「トランプを切る」という意味で、すわったまま移動する様子からこの名前が出てきたものと思います。このタイプの赤ちゃんは小さい頃から立たせても足をピョンピョンしないことが多く、足を床につけようとせず、うつ伏せも嫌いで寝返りもほとんどしないことがあります。

 また、歩くのが遅れて1歳6か月以降になることが多いことがわかっています。しかし、歩き始めると普通の子どもと変わりなく、大きくなっても何の問題もありません。正常な発達のバリエーションと考えられていますが、遺伝する傾向があり、親も小さい頃同じような発達をしたということが少なくありません。

 助産師さんが言われた内容は、赤ちゃんの発達がよくわかっていなかった時代からの言い伝えのようなものではないでしょうか。子どもの運動機能の発達には原則があり、頭から足に向かって、からだの中心から手足の先に向かって発達します。また、首すわりやおすわり、ひとり歩きなど発達の道しるべとなる機能があり、いつそれを通過するかということが発達の早さや異常を考えるうえで大切です。

 しかし、「はいはい」や「つかまり立ち」のように、道しるべのひとつと考えられている機能なのに、ここを通過しないまま先に進んでしまう子どももいます。でも、次の通過点に達していれば何も心配はありません。できないのではなく、やらないのだと考えてみるとわかりやすいと思います。発達は一人ひとりバリエーションが多く、個性的だということです。

 精神発達も順調なのでまず心配はないと思いますが、何らかの原因で発達が遅れているという可能性も考えておかなくてはならないので、小児科専門医の診察を一度は受けておくのがよいでしょう。

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