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ママの気持ち

Q. 2歳の娘にまとわりつかれてイライラし、ひどく怒鳴ってしまいます (2009.1)

  • (妊娠週数・月齢)2歳

イライラして、2歳の娘を毎日ひどく怒鳴ってしまいます。娘が泣いていてもののしり続けてしまい、あとで後悔するのですがやめられません。夫が家にいるときも娘は私から離れず、抱っこをせがみます。夫も協力しようとがんばってくれますが、なつかないとガックリして嘆いたり、カッとすると手が出るなど任せるのが不安な面もあって、なかなか頼れません。近くに親がいますが、何か言われると反対にイライラのもとになるうえ、子どもを預けて外出するのははっきり拒否されているのでひとりの時間が持てません。いつも娘がまとわりつくことに嫌気がさしています。

回答者: 帆足暁子先生

 つらい毎日ですね。誰もあなたを助けてくれない。だからこそ、「もう、まとわりつかないで」と子どもを拒絶したくなる……そういう状況のように思えます。ご主人が協力しようとしてくれたときに子どもがちゃんとなつけばよいのに、ご両親もあなたの気持ちをわかってくれて、ただ黙って助けてくれたらよいのに、と思いますよね。どうして思ったようにならないのでしょう。

 それだけではなく、ご自分を責める気持ちのあることも文面から伝わってきます。「毎日ひどく怒鳴って」「泣いていてもののしり続け」「後悔するのですがやめられません」と、まるで自分がどんなにひどい親かということを叫んでいるようです。自分で自分をコントロールできないことは、人としていちばん自信をなくすことです。でも、お子さんはあなたを慕っているのですね。

 お子さんがあなたから離れられず抱っこをせがみ、いつもまとわりつく……これは明らかに分離不安の状態です。1歳代から2歳代は分離不安が強くなる時期ですから、発達的には順調とも言えます。でも、「嫌気がさす」とするならば、分離不安の度を超えているのだと思います。何がそんなにお子さんを不安にさせるのでしょうか。

 お子さんの不安は、母親のこころを映していることがあります。いま生活の中で何かご自分の気持ちを抑えて無理をしていることはありませんか。良い母親であろうとがんばり過ぎたり、ママ仲間についていこうとランチにつきあったり。あるいは、ご主人への不満を抑えようとしたり。いまの自分の生活に無理をし過ぎると、こころが冷たくなったりかたくなったりします。それを子どもが敏感に感じて不安になるのです。それに、がまんさせられている「思い」は「怒り」になって蓄積され、突然爆発することになります。それも子どもを不安にさせます。

 そうは言っても、「結婚」や「子育て」には「忍耐」が必要です。なぜなら、家族のそれぞれが自分の思ったように行動しようとするからです。自己実現への欲求です。ですから、大切なことは自分の置かれた環境の中でどう自分の気持ちと折り合いをつけていくかです。

 それは、自分が納得して「それでもいいや」と思えることなのです。「100%良くはないけれど、まぁいいや」と、人のことも自分のことも思える、自分のこころに留めて置かずに流していくことです。絵本「いいからいいから」(長谷川義史/税込価格1260円/2006年10月発行)は何でも許してしまうおじいちゃんが主人公です。ちょっと楽になりますよ。

 さて、いまの生活を変えていく方法を考えましょう。まずは「ひとりの時間」をつくりましょう。どこかに、誰かに預けなくてもひとりの時間をつくることはできます。いちばん簡単なのは地域にある子育て支援センターに親子で行って、そこにいる保育士さんたちに話してみることです。快くセンターの中で子どもと遊んでくれます。からだはセンターにいますが、こころは子どもから離れてひとりになれます。保育園で喫茶室を併設しているところもあります。子どもと一緒に行って、子どもは保育士さんが遊んでくれて、親はその間ゆったりティータイムを持つ……それもステキですよ。探してみると意外と社会資源で活用できるものがあります。クリニックにも月1回遊びのつもりで来院される親子もいます。東京都は中学3年生まで費用がかかりません。育児相談をしているクリニックを探してみるのもよいと思います。

 こうして相談されるくらい一生懸命生きようとしているご自分に、どうぞ自信を持ってください。