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性格・親のかかわり・育て方

Q. 4歳男児。負けず嫌いで何でも1番になりたがります (2009.3)

  • (妊娠週数・月齢)4歳

幼稚園の年少組に通う、4歳の男の子です。以前から負けず嫌いな子ですが、最近とくに、何でも1番にならないと気がすみません。とくに幼稚園の中で顕著で、かけっこはもちろん、着替えや給食まで1番でないと気に入らないとか。先生から、「1番になりたいと思うのは悪いことではないが、そのことに執着して他がおろそかになることがある」と指摘されました。ひとりっ子なので、家では意識して「何でも1番」というふうに育てていないつもりですが、親としてこのようなときにどう接すればいいのかわからず、悩んでいます。アドバイスをいただけたらと思います。

回答者: 高橋惠子先生

 やる気がいっぱいの子どもさんの姿が浮かびます。ほほえましい光景です。そして、おとなしく引っ込み思案の子どもの親からみれば、元気でうらやましいと映ることでしょう。しかし、幼稚園の先生からすると「何でも1番」というのは問題があるということなのでしょう。質問の文面からは先生が具体的に何を問題にしているのかがはっきりしません。考えられることとしては、早さだけをねらっているのでいろいろな仕事が雑になること、自分が1番になりたいために友だちに親切にできなくなっていること、などでしょうか。

 親としてこのような点で思い当たることはないでしょうか。幼稚園や保育園の先生に何か指摘されると、わが子に「悪いところがあるのだ」と親は動揺しがちですが、どういう点がなぜ問題なのかよく聞くようにしましょう。教師は集団の中での子どもと接していますので、親には気づきにくい点を見ていることが多いものです。

 そこで、子どもさんへの接し方ですが、まず、何かを時間をかけてやることの大切さ、ていねいにものを仕上げる尊さを伝えることは家庭でなければできないでしょう。何か子どもの興味のあることで、そのような材料がないかを探してみましょう。ゲームが好きなら少し複雑なジグソーパズルなど、絵が好きなら大きめの紙に描くこと、運動が好きなら何かに挑戦することなどで、子どもができるよりも少し高い目標を決めて、努力することの大切さ、努力する過程の楽しさに、親も一緒に挑戦してはどうでしょう。重要なことは、子どもがいつも「勝ち」にならないようにすることです。

 私のゼミの学生が「年下の子どもをいたわる」場面を絵で見せて、「どうして、そうするほうがいいのか」を、小学1年生の“ひとりっ子”と“きょうだいがいる子”とを面接調査で調べたところ、ひとりっ子はなぜ小さい子どもをいたわる必要があるかを説明するための“経験”が少ないことがわかりました。ひとりっ子が問題だとはいえませんが、家庭の中に子どもがいないひとりっ子では、子どもとつきあったり、子どもが他にもいるという日常経験がどうしても少なくなることは否めないでしょう。このような経験の少なさを補うことが、「1番」だけに固執しない心を育てる一助になるのではと考えます。公園、遊園地、児童館などは異年齢の子どもと接する良い場所ですし、具体的に子どもとのつきあい方を教える機会も多いのではと思います。

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