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病気・予防接種

Q. 生後2か月で行った股関節のレントゲン撮影は健康に悪影響がありますか (2009.4)

  • (妊娠週数・月齢)2か月

2か月健診で股関節脱臼を疑われ、整形外科でレントゲンを撮りました。実は私も乳児のときに股関節脱臼でしたが、そのときレントゲン撮影は生後3か月まで待たなければならないと言われたことをあとで知り、とても心配になりました。娘のレントゲン撮影の際、私は部屋から出るように言われて看護師さんが付き添ってくれましたが、プロテクターなどは着用していませんでした。乳児のレントゲン撮影に悪影響はありませんか?

回答者: 横田俊一郎先生

 股関節脱臼は大腿骨の頭の部分が骨盤から外れる病気です。大腿骨の頭が入る骨盤の屋根の部分の発達が悪い(臼蓋形成不全と呼びます)ために起こることが多く、女児に圧倒的に多く、遺伝する傾向があります。お母さんに股関節脱臼があるときには、子どもも注意しなくてはならないといわれています。

 診断には目で見た足の皮膚のしわや長さの左右差、股関節の開きにくさなどが大切ですが、診断を確定するためには股関節のレントゲン検査がほとんどの場合必要です。診察だけでは見落としがあるために、健診のときに全員にレントゲン検査を行っているところがいまでもあります。また、最近ではレントゲンの替わりに超音波検査を使う施設も増えてきました。

 さて、「レントゲン撮影は生後3か月まで待たなければならない」というのは、「3か月まではレントゲンによる被ばくの影響があるから」というのではなく、「3か月までは骨の写り方の問題もあり、レントゲン検査をしても正確な診断が難しい」という意味だと思います。必要があれば、生まれてすぐの赤ちゃんにもレントゲン検査は行います。

 レントゲン検査による被ばくを心配される方はとても多いのですが、私たちは日常の生活でも自然界の放射線を浴びていて、その量は地域によっても異なりますが、平均しても胸部レントゲン10枚以上に相当するとされています。したがってレントゲン撮影の影響を心配することはありません。睾丸や卵巣は放射線の影響を受けやすいので、プロテクターで守ることが多いことは事実ですし、介助者も日ごろから介助する機会が多いのであれば、プロテクターを使っておいた方がよいのは確かです。しかし、プロテクターなしで1枚の写真を撮ったことが、体に大きな影響を及ぼすとは考えなくてよいでしょう。

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