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病気・予防接種

Q. 三種混合接種後にジアノッティ症候群になりました。2回目以降に問題はありますか? (2009.4)

  • (妊娠週数・月齢)5か月

生後5か月の男の子です。三種混合の1回目を接種して4日後、顔やからだに湿疹ができました。皮膚科医に「ジアノッティ症候群」と診断されました。ジアノッティ症候群は自然に完治するとのことですが、2回目以降の三種混合を接種することに問題はありませんか。ジアノッティ症候群は、繰り返し発症する可能性がありますか。また、そのことで健康への悪影響はありますか。

回答者: 横田俊一郎先生

 ジアノッティ病という病気があり、1955年にジアノッティというイタリア人医師が、手足の先と顔(ほっぺ)、おしりを中心に小さく赤い盛り上がった発疹が出て、肝臓やリンパ節が腫れる患者さんを報告したことに、この病名は由来しています。

 後にジアノッティは、この病気がB型肝炎ウイルスによるものであることをつきとめましたが、似たような発疹が出てもB型肝炎ウイルスが原因ではない病気がかなりあることがわかり、そのような病気を「ジアノッティ症候群」、あるいはジアノッティと一緒に症例を追加報告したクロスティという医師の名前を付けて、「ジアノッティ・クロスティ症候群」と呼ばれるようになりました。

 ジアノッティ症候群はジアノッティ病に比べると、発病する年齢が少し低い(2〜6歳)、発疹がより小さく水疱様である、肝機能障害は多くない、などの違いがあります。

 ジアノッティ症候群の原因として、EBウイルス、コクサッキーウイルス、サイトメガロウイルスなどたくさんのウイルス感染症が報告されていて、開業小児科医の日常の外来でもたまに出会うことがあります。

 ウイルスの感染症が原因なら予防接種でも起こるのではないか、と考えるのが一般的です。しかし、予防接種との関係が疑われた報告は多くはなく、A型肝炎ワクチン、日本脳炎ワクチン、ポリオワクチンなどが少しある程度です。三種混合との関係が疑われた報告はなくはないようですが、きわめてまれです。したがって、予防接種を中断する必要はないだろうと考えますが、症状が完全に回復してから2回目を接種した方がよいでしょう。

 ジアノッティ病の発疹は1か月前後で自然に消えるものなので、自覚症状がなければ特別な治療は必要ありません。原因となるウイルス感染症も、発疹が出た時点では治まっていることが多いとされています。また、再発についての報告もほとんどないようですので、繰り返し発症する可能性はあまりないでしょうし、繰り返して健康状態が悪化する心配もないと思います。

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