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友だち・遊び・テレビ

Q. 2歳男児。友だちの輪に入れず、集団生活で苦労するのではないかと心配です (2009.4)

  • (妊娠週数・月齢)2歳

2歳半の男の子の母親です。私は子どもの頃から人とのコミュニケーションが苦手で、新しい環境に入るたびにとても苦労しました。母親になってからも子どもと上手に関われないことにコンプレックスを感じてきました。そのせいなのか、子どもも公園などでお友だちの輪に入っていけません。砂場でおもちゃを取られたり押しのけられたりしても、黙ってされるままになっているか、私のところに逃げ帰ってくるばかりです。このままでは息子も集団生活に入って苦労するのではないかと思え、心配でなりません。少しでも積極的で明るい性格の子に育てるには、どうすればいいですか。

回答者: 高橋惠子先生

 まず、幼児の友だち関係の発達について理解しましょう。子どもは活発で物おじしないのが普通だと多くの親は考えるようです。しかし、実際にはほとんどの幼児は恥ずかしがりで引っ込み思案なのです。乳幼児は幼い子どもにとても関心がありますが、だからといってすぐにうまく遊べるわけではありません。経験を通して「子ども同士の付き合い方」を学ばなければならないからです。

 幼児の集団での様子を観察してみますと、第一段階はほかの子どもが遊んでいるのを見ているだけです。「おもしろそうだな、何しているのかな」と見ているのが楽しいのです。第二段階になるとほかの子の傍らで同じことを始めます。子ども同士の交渉はないので「平行遊び」の段階といわれます。おもちゃがあくのを待ってあとから同じ遊びをしたり、ほかの子のおもちゃを欲しがったり、ときには強引に奪ったりもします。この段階では一緒に遊ぶという気持ちはまだありません。そして、やがてやりとりのある仲間付き合いをする時期がやってきます。5歳頃には協力して同じ活動をしたり、「ごっこ遊び」のような本格的な遊びもできるようになります。

 このような段階をゆっくり進みながら、子ども同士の付き合い方を学んでいきます。2歳半ですと第二段階に入るところでしょう。おとなしい、気持ちのやさしい子どもの場合には、元気な子どもに圧倒されたり、おもちゃを奪われるばかりになることが多いかもしれません。これで「友だちは嫌いだ」という経験をさせないことが大切です。それを避けるには、大勢の子どもの輪に無理に入れたりせずに少数の子どもや年下の子どもと遊ばせながらゆっくりと慣らしていくといいでしょう。

 次は、お母さん自身の問題です。多くの大人も実は他人との付き合いは苦手だと思っています。どうしたらうまくつきあえるかという「ハウ・ツー」本がたくさんでるのはそのためでしょう。幼児の場合と同じで、大人も他者と付き合うには技術が必要です。そういう技術(ソーシャル・スキル)に関する本も参考になるでしょう。

 しかしもっと重要なことは、他者と付き合わなくてはならない、望ましくは、付き合いたいと思うような状況を自分でつくることだと思います。たとえば、息子さんが安心して遊べるお友だちをつくるために乳幼児を持つ母親仲間をつくること、あるいは市の広報などを見て子連れで参加できる活動や講座などに参加すること、もいいでしょう。付き合い方に悩むのではなく、難しく考えすぎずに楽しもうという気持ちが大切です。

 成長していく子どもと一緒に、母親も過去ではなく前を見て進んでほしいと願っています。

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