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病気・予防接種

Q. 生後1か月。よく授乳中に呼吸を止めて唇が紫色になります (2009.4)

  • (妊娠週数・月齢)1か月

生後1か月の男の子です。授乳中にしばらく呼吸を止め、その後苦しそうに大きく息を吸うことが頻繁にあります。その際、唇の色が紫色に変色します。とくにおっぱいにむせたあと、呼吸を止めることが多いようです。1か月健診の際に小児科の先生にご相談したところ、「5秒程度なら問題ない。無呼吸は20秒以上」というお答でしたが、あまり頻繁なので脳に障害を負ったりしないかと不安です。精密検査などの必要はありませんか。

回答者: 多田裕先生

 赤ちゃんの顔や唇が紫色になる「チアノーゼ」は、血液中の酸素濃度が不足するときに起こります。これが弱まったり強くなったりしながら常時続く場合は、心臓や肺のどこかに問題があることが疑われます。というのも、私たちの血液は肺で新鮮な酸素をもらい、その血液が心臓に運ばれた後、からだのすみずみまで流れて酸素を供給しています。しかし、心臓や肺のどこかに障害や問題があるとその流れがうまくいかずに酸素が不足し、チアノーゼが続いてしまうのです。

 一方、「ときどきチアノーゼになる」という場合は、

 1.呼吸が不規則でときどき息を止めてしまうとき
 2.強く泣きすぎて一時的に息を吸い込めなくなるとき
 3.おっぱいを一気に飲んで息を止めてしまうとき
 4.おっぱいが食道ではなく気管や肺に入る「誤嚥」が起きてしまうとき

……などが考えられます。

 呼吸が不規則なためにときどき息が止まり、それが長引いてチアノーゼになるのが「無呼吸発作」です。呼吸中枢が未成熟な、早産や未熟児で生まれた赤ちゃんに比較的多いのですが、標準体重以上で生まれた成熟児にも見られます。呼吸中枢が成熟してくると、一時的に何かの理由で息を止めても、酸素濃度が下がって炭酸ガスの濃度が上がった時点で脳からの指令で呼吸が再開されるので問題は起こりません。

 しかし、未成熟な場合には息を止めたまま時間が経過してしまい、心臓の働きが低下して脈がゆっくりになり、脳に行く酸素が少なくなって呼吸が再開されなくなってしまいます。無呼吸でチアノーゼが生じる目安となる時間が20秒ほどだと考えられているのです。

 ご質問にあるように、5秒ほど息を止めても唇が紫色になるほど酸素濃度が不足することはまずありません。

 そこで、ご相談の赤ちゃんのケースですが、おっぱいを飲む際に何らかの原因によって息が止まり、酸素不足が起きてチアノーゼになっていると考えられます。その原因が何なのか? 勢いよくおっぱいを飲み、飲んでいる間は呼吸をしないためなのか、食道から胃に流れる過程に問題があって気管に乳汁が入り、それ以上誤嚥しないように息を止めてしまうからなのか、ご相談の文面からは判断できません。

 一度、小児科、小児耳鼻咽喉科、小児外科などが併設されている、こども専門の病院の小児科内科を受診し、必要なら他科を紹介してもらって総合的に判断していただくのがよいと思います。

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