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発育・発達

Q. 生後11か月。健診でロート胸だと指摘されました (2009.5)

  • (妊娠週数・月齢)11か月

生後11か月の男の子です。健診で「ロート胸」だと言われました。その際、どのような対応が必要なのかについて詳しい説明を聞くことができず、不安を感じています。場合によっては手術も必要だとのことですが、それはどんな場合でしょうか。ロート胸とはどんなもので、どのような治療が必要なのかを教えてください。また、病院を受診したほうがいいのは、どのようなときでしょうか。

回答者: 多田裕先生

 私たちの上半身は背中の中心を走る背骨と胸の中心にある胸骨、それらをつなぐ12本のろっ骨が筒のような形をなして、肺や心臓など大切な臓器を守っています。胸骨は細長い板のような骨で、ろっ骨との境は軟骨でできています。ロート胸とは、このろっ骨と胸骨をつなぐ軟骨部分の発育がアンバランスなために、胸がロート状にへこんでしまうことをいいます。逆に、胸が外側に膨らむのが「鳩胸」です。

 胸の骨がロート(じょうご)のような形にへこんでしまうと肺や心臓が圧迫されて、幼児期には風邪をひきやすかったり、心臓の位置がずれて背骨が多少曲がって発育したりすることがあります。しかし、ロート胸によって何か深刻な健康上の問題が生じたり、病気の症状が出ることはほとんどないといっていいでしょう。むしろ見た目や美容上の問題が大きいのですが、へこみの程度には個人差があり、成長するにつれて顕著になる場合もあれば、ほとんど目立たなくなる場合もあります。

 ただ、集団保育や学校教育が始まる年齢になると、友だちと一緒に着替えをしたり、プールに入ったりする機会も増えてくるので、見た目が人と違うことを気にするお子さんも出てきます。それで目立つ場合は手術をして、胸のへこみを矯正することがあります。手術の時期は、3歳過ぎから小学校入学前までの頃が適切だといわれます。

 ご相談の赤ちゃんはまだ生後11か月とのことなので、いますぐに治療や手術が必要になることはないでしょうが、しばらくは様子を見て胸のへこみが目立ってくるようなら、小児外科のある病院などを訪ねて専門の医師の診察を受け、手術が必要か否かも含めて、今後の方針について相談するのがよいでしょう。

 いずれにしても、ロート胸が原因で赤ちゃんの健康に大きな問題や異常が生じる可能性は低いと思います。

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