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ママの気持ち

Q. 生後7か月の息子が私より祖父母を求めるので自信を失いそうです (2009.5)

  • (妊娠週数・月齢)7か月

生後7か月の男の子の母です。私の両親と同居しています。息子は祖父母を見るとうれしそうに笑い、大喜びで抱かれます。私の腕に戻ってくるときには、「まだ足りない」といわんばかりに泣き出します。1日の大半を私と過ごしているのに、私を見てもにこりともせず、離れても泣きません。そろそろ人見知りが始まる時期だと思うのですが、私でなくてもよいといわんばかりの様子に「私の存在って何なんだろう」と思います。母親として自信がなくなり、育児が楽しく感じられなくなりました。

回答者: 帆足暁子先生

 そうですね、自分の存在を認めてくれない子どもといると、誰でも自信がなくなります。母親である私の腕に戻って来ると泣き出す……こんなにつらいことはありません。「私が生んだ子どもなのに、私が1日の大半を一緒に過ごしているのにどうして?」という思いになります。そして、そういうつらい思いが繰り返されると、育児は楽しいものではなくなります。

 こういうときには、ひとつひとつ整理していくことにしましょう。

 まず、あなたよりもあなたのご両親をお子さんが求めていると考えてみます。あなたのご両親は、とても愛情豊かで子どもと遊ぶのが上手な方たちでしょうか。面白おかしく相手をしてあげて、お子さんが興奮するほど楽しい相手であれば、その「楽しい状況」を求めているのかもしれません。「お客さん」が好きな子どもは結構います。

 あるいはご両親の育児経験が生かされて、お子さんの好きな抱っこや声かけなど、お子さんに合った関わり方が自信たっぷりにできるのかもしれません。「自信たっぷりのベテラン」にはかなわないこともあります。

 そういうときは、その「役割」をご両親に与えてしっかり活躍していただくことにして、あなたは母親として子どもの育つ環境を支える役割を担おうと、ご自分の気持ちを切り換えるのもひとつの方法です。

 でも、もしかしたら、ほんとうはあなたを求めているのかもしれません。

 あなたは、お子さんといて「うれしそうに笑い、大喜びで抱っこ」していますか。それとも「にこりともせず、お子さんと離れても泣きません」か。これは、あなたがお子さんについて表現された言葉ですが、もしかすると、お子さんは大好きなあなたと同じ表現をしているだけかもしれません。「育児」を「育自」と書くことがあることをあなたも聞いたことがあると思います。「自分を育てる」ことは一生続く課題ですが、そのことにいちばん直面させられるのが「育児」です。それは、自分が育てられたように子どもを育てることで、これまで抱えてきた課題が表面化されるからです。あなたはご両親にどのように育てられましたか。ご両親にどのような思いを抱いていますか。

 あるいは、夫婦関係が母子関係に影響することもあります。あなたのなかに夫に対する緊張感や不安があると、子どもが敏感にそれを察して緊張や不安を共有し、ぐずって泣いたり笑わなくなったりすることもあります。あなたのことが嫌いなのではなく、大切なあなたの気持ちに一体化してマイナスの感情を表現するのです。

 子どもは無条件に母親を求めます。もしも違うように思えるとしたら、そこには何か理由があるはずです。お子さんに育てにくい「気質」があるのかもしれません。あなたの育て方が悪いというような、一方的で単純なことでは決してありません。なぜ、お子さんが母親を求めていないように思えるのか、あなたのこれまでの人との関係を整理していくうちに、きっと納得できる理由が見つかります。

 そしてたぶんそのことは、あなたがこれからの人生に自信を持って生きていくことにつながっています。

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