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発育・発達

Q. 6歳男児。落ち着きがなく目が離せず、保健センターに相談していますが改善しません。 (2009.8)

  • (妊娠週数・月齢)6歳

6歳の長男、3歳の長女、1歳の次女の母親です。幼稚園年長組の長男は、昔から落ち着きがありません。毎日同じことを注意し、そのときはわかるのですが、すぐに忘れてしまいます。保健センターに相談に通っていますが、「理解力や記憶力が少し成長が遅く、頭でわかっても行動が先に出るタイプかもしれない」と言われ、「また半年後に様子を見せてください」で終わります。「根気よく言い聞かせ、ほめるべきことはほめる」ということはわかっており、何年も実行しています。外で自由に遊ばせたいと思いますが、勝手に他人の家にあがりこんだり、どこかへ行ってしまったり、友だちに「やめて」と言われてもしつこく絡んだりし、目が離せません。私の言うことはまったく聞かず、どう対応すればいいのかわかりません。保健センター以外に相談にのってくれる場所はないでしょうか。

回答者: 汐見稔幸先生

 ご相談の通りだとすると、心配されているようにご長男には何らかの発達上の障害がある可能性がありますね。落ち着きがない、注意してもすぐ忘れる、勝手に他人の家に上がり込む、友だちにしつこく絡む、母親の言うことをまったく聞かない……ということですから、相手の気持ちを理解することがうまくできないのかもしれません。注意してもすぐ忘れるというのは、言われていることが十分理解できていないという可能性があります。ことばの力はどうでしょうか。相手の気持ちや立場がうまく理解できないと、コミュニケーションが上手にできず、そのためにことばの発達がスローテンポになることがあります。いずれにしても、このままではお母さんが大変ですね。

 保健センターには発達上の障害について専門家がいないのでしょうか。もしいなければ、信頼のできる小児科、たとえば大学病院の小児科で詳しく診てもらい、専門的な判断をしてもらうことが必要でしょう。また、お住まいの自治体に障害を持ったお子さんの相談にのる専門的な施設がないかどうか、インターネットで調べてみてはどうでしょう。障害児センターのようなところです。市町村でやっているところもあれば県レベルでやっているところもあります。また幼稚園や保育所に通っておられるなら、先生や園長、あるいは看護師等に相談して、どこに相談に行けばよいかアドバイスをもらうということも大事です。先生方はかなりの情報を持っているものです。たとえば、近くに療育センターのような施設がないかどうか、ぜひ聞いてみてください。

 こうしたところでは作業療法士や理学療法士、言語聴覚士などが常駐していて、専門的な判断基準から判断してくれます。情報を集めにくければ、インターネットで発達障害の子どもを持っている親の組織(NPOなど)を探して相談したり、子育て支援のための施設である「つどいの広場」などを探して、そこの職員に相談してみることです。

 ひょっとしたら発達上の障害かも知れない。しかし、そうでなくある面での育ちが少し遅れているだけかも知れない。これがこうしたお子さんに共通する、判断の難しさです。だから、さまざまなプロに相談されたほうがいいと思います。早期発見・早期対応はやはり大事で、そうすればお子さんの行動の特徴をより早く理解することができ、対応の仕方の目処もつきます。ADHDタイプの子どもには一度に2つの指示は難しいので、ひとつひとつ区切って頼むことが大事だとよく言われますが、同じように、行動の特徴をうまく説明してもらえばお子さんとのつきあい方もわかってくると思います。

 しばらくは大変かもしれませんが、ともかくより多くの情報を手に入れることが大事だと思います。10年くらい経つと、「あのときは大変だったけど、ずいぶん立派な大人になったね」と言える日がきっとくると思います。

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