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性格・親のかかわり・育て方

Q. 3歳女児。あまのじゃくで親の言うことをまったく聞きません。 (2009.11)

  • (妊娠週数・月齢)3歳

3歳になったばかりの娘です。あまのじゃくで親の言うことにすべて反対の言葉で返してきます。また、複数の中で必ずひとりをいじめの対象とし、物を貸さない、手をつながないなどの意地悪をします。人形やぬいぐるみで遊ぶときも同様です。また、わかっていることも「どうやって?」「誰が?」「何をしたの?」と聞いてきます。直前の会話に対しても同様で、記憶力に何か障害があるのではと思うほどです。親の言うこともまったく聞かず、叱ればすぐ泣き、イライラして怒鳴ってばかりいます。下の子も生まれ、これからどのようにしつけていけばよいのかわかりません。どうかアドバイスをお願い致します。

回答者: 高橋惠子先生

 3歳になって自己意識が明確になってきたときにきょうだいも生まれて、子どもにとって大変な時期でしょう。そして、母親にとっても赤ちゃんが生まれて子どもが2人になった忙しい日々であることが想像されます。このようなときにはまず、お母さんが気持ちを落ち着かせ、とげとげしい感情をおさめることです。3歳といってもまだ幼いのですから、母親の大変な状況を理解してよというのは無理です。子どもは親が自分のほうをしっかり見て、以前と同じように愛してもらいたいのです。子どもが2人になったから愛情も半分ずつよというわけにはいかないのです。

 親の言うことにすべて反対するのは子どもがあまのじゃくだからではありません。2、3歳の頃には子どもの自己意識がはっきりしてくるので、「いや」「自分はこうしたい」「これが好き」という主張が増えます。他人と衝突しながら自分を確かめ、自分を一層みがいていくのです。日常生活の中で子どもが「いや」というと親には面倒ですが、「いや」と言えるのは発達が順調な証拠だと喜んでください。自分をしっかり持つことは人間にとって大切なことだからです。

 また、何度も同じことを繰り返して尋ねるのは記憶に問題があるからではありません。これは子どもの精いっぱいの母親とのコミュニケーションの方法なのだと考えてみましょう。忙しい母親の気持ちを自分に繋ぎとめたいと望んでいる表れだと思います。わかっているのに尋ねたり、いたずらをして大人の注意を引こうとしているのです。友だちに意地悪をするのも根は同じだと思います。真に自分が愛されているという確信が持てないので不安なのです。

 まだ3歳で、きょうだいに母親の愛情を取られそうで、精いっぱいがんばっている子どもの気持ちをしっかり受け止めましょう。赤ちゃんが寝ているときには、上の子どもをしっかり抱きしめて親の愛情は変わらないことを伝えましょう。それがわかると子どもは安心して、いまはがまんしよう、お母さんを助けようという気持ちになるはずです。

 そして、このように子どもに接するためには母親にも心のゆとりが必要です。なんでも完璧にやろうとしたり、ひとりで抱え込むのではなく、肩の力を抜きましょう。育児はシャカリキになってするにはふさわしくない活動です。子どもは親の思いや投資には十分に応えませんから、どうしても期待外れの思いがするものです。父親に協力してもらうのは当然ですが、ときには、母親であっても友だちとの時間を楽しんだり趣味を持ったりなどで充電しながら、ゆったりを心がけましょう。