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歯とお口のケア

Q. 生後10か月。家中のものをかじってしまい、歯が折れるのではないかと心配です。 (2010.10)

  • (妊娠週数・月齢)10か月

10か月の娘です。家中のものをかじって傷だらけにします。木の机やスチール製の椅子など、硬ければ硬いほど固執するようにかじっています。歯は上4本下2本が生えていますが、折れてしまわないか心配です。おもちゃを与えても、かじる以外の遊び方をしないので、口中にトラブルが起きるのではと心配しています。精神的な問題など、何か原因は考えられますか。また、どうすればやめさせることができるでしょうか。喃語を話したり手をたたいて笑ったりもしますが、かんしゃくを起こしてぐずることも多く、育児に疲れを感じています。

回答者: 井上美津子先生

 あまり心配しすぎないでください。

 乳児期の半ば過ぎからは手に触れたものを何でも口に持っていくのが特徴ともいえます。乳歯が生える前はなめたりしゃぶったり、歯が生えてからは噛んでみたり、この時期もっとも感覚が鋭敏な口を使ってものを確かめようとします。

 ですから、家中のものをかじるという行動も、上下の前歯が生えてきたこの時期には見られやすい行動で、発達の自然な一過程ともいえます。また、上下の前歯が生えてくると、歯ぎしりがさかんになる赤ちゃんもいます。
 
 赤ちゃんの噛む行動にはそれなりの意味があって、いろいろな大きさ、硬さのものを噛みながら、噛んだときの感触を学習していると考えられます。このことにより、食べ物を噛み切ることを覚えたり、噛む力をコントロールすることを覚えて、一度に口の中に入れる食べ物の量を覚えていったりします。

 ただ、指しゃぶりもそうですが、しゃぶることに興味が出たとき、暇なときにはしょっちゅうしゃぶっている子から少ししゃぶってすぐにあきてしまう子まで、さまざまです。ご質問のお子さんは噛み遊びにとても興味があるのでしょう。

 とはいえ、硬いものでも何でも噛んでいるのでは親としてはご心配でしょう。でも、赤ちゃんはいろいろなものを噛みながら力の調節を覚えていくので、自分で噛む力で歯が折れてしまうことはあまり考えられません。痛みを感じるほど強く噛むと、そこで止めることも覚えていくものと思います。

 ただ、歯が入りこむようなおもちゃ(金属製の乗り物など)や、つかまり立ちなどをしながらおもちゃを噛んでいて転ぶことのないよう気をつけましょう。赤ちゃんには安全なものと危険なものを選び分ける能力がないので、口に持っていくものの安全性には十分注意し、家具も噛んで危ないものは近づきにくいような工夫をしましょう。

 また、親ごさんの心配がお子さんの行動を強化してしまう可能性もあります。お母さんがはらはらしながら見ていたり、声かけしたりすることが、子どもにとっては親の注目を浴びていると解釈されているかもしれません。かんしゃくを起してぐずりやすいとのことで、育児疲れもあるでしょうが、外に連れ出したり、手を使う遊びなどを一緒にしたりしながら、あまり気にしすぎないようにしましょう。お母さんが心配そうな顔をすると子どもも気分が落ち着かずに噛む行動などに執着することもあるので、なるべく笑顔で接するよう心がけてください。

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