母子衛生研究会からのお知らせ|公益財団法人母子衛生研究会"

2022年11月バックナンバー

2022年11月 8日

今冬、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行の可能性が示されています。

もしも同時流行が起こった場合、多くの発熱患者が同時に発生することとなり、医療機関等にかかりにくくなることが予想されます。そのため厚生労働省は事前の備えとして「ワクチン接種の検討」「新型コロナ検査キットや解熱鎮痛薬の購入」「相談窓口の連絡先確認」を勧めています。


また、妊婦と小学生以下の子どもに対しては、のどの痛みや発熱などの症状が出たら
・妊婦は、新型コロナウイルスの重症化リスクが高いため、速やかに発熱外来(診療・検査医療機関)を受診すること
・小学生以下の子どもは、機嫌がよく、辛そうでなければ、慌てずに様子を見たり、かかりつけ医はじめ地域の小児科医などに相談すること(ただし2歳未満では新型コロナ、5歳未満ではインフルエンザ、基礎疾患のある子どもは年齢にかかわらず両方の重症化リスクがあるので、心配なことがあれば、あらかじめかかりつけ医と対応を相談しておくこと)
をとくに呼びかけています。
  
■詳しくは、以下を参照してください。
厚生労働省「新型コロナウイルス・季節性インフルエンザの同時流行に備えた対応


2022年11月 1日

乳幼児突然死症候群(SIDS)は、それまで元気だった赤ちゃんが窒息などの事故ではなく、眠っているあいだに突然、何の前ぶれもなく亡くなってしまう病気です。原因はわかっていません。
令和元年には78名の乳幼児がSIDSで亡くなっており、乳児期の死亡原因としては第4位となっています。

予防方法は確立していませんが、以下の3つのポイントを守ることにより、SIDSの発症率が低くなるというデータがあります。

■1歳になるまでは、寝かせるときはあおむけに寝かせる
 ※あおむけに寝かせることは、睡眠中の窒息事故を防ぐうえでも有効です

■できるだけ母乳で育てる

■保護者等はたばこをやめる

心配しすぎる必要はありませんが、これらのポイントは心にとめておきましょう。

※SIDSは12月以降の冬期に発症しやすい傾向があり、厚生労働省は毎年11月を「乳幼児突然死対策強化月間」としています。SIDSの詳しい情報は厚生労働省HP「乳幼児突然死症候群(SIDS)について」のページをご覧ください。