家族関係・夫婦・ママ友
Q. 同居している義母の暴言が、1歳の息子に影響を及ぼさないか心配です。 (2020.12)
- （妊娠週数・月齢）1歳0か月
同居している義母の暴言に悩んでいます。1歳の息子に対して、「ポチ」や「タマ」などと呼ぶことがあります。また、遊んで欲しくて息子が義母のところに行った際も「どうして来たの？あんたはいらない」などと言っています。私に対しても暴言がひどく、お肉を食べているときに「肉が肉を食べている」などと言われたりします。義母の暴言が息子に影響しないか心配です。主人に「別居したい」と伝えたのですが、断られました。自分の実家は、虐待されていたので頼ることができません。どうしたらよいでしょうか？
回答者: 高橋惠子先生
文面からいわゆる嫁姑問題が読み取れます。嫁と仲がよくないので、姑は嫁の見ている前で孫に意地悪をするのでしょう。嫁と姑の関係は難しいものです。かわいい息子をとった嫁を許せない、主婦・母親としての行動がなっていない、嫁は若くてうらやましい・・・等々、嫁姑は立場、世代、生活歴が違いますので、なかなかうまくいかないのだと思います。調査によると、盆暮れだけでも「できれば夫の実家には行きたくない」という嫁の回答が多く、同居の場合には姑との関係は険悪だという例がたくさん報告されています。
ご質問は義母の暴言がお子さんに悪影響を与えないかということです。しかし、1歳児はかわいいさかりですし、一般には孫のかわいさは特別だとも言われますので、義母の孫への暴言は嫁への当てつけではないかと思います。この状況にどのように対処するか考えてみましょう。
まず、「姑と仲よくするのは難しい」と認めることから出発するのがよいと思います。立場も年齢も違うのだから仲よくできない人だ、と割り切るのがよいでしょう。そのうえで、おすすめしたい三点について書いてみます。
第一は、あなたが、妻、母親としてどのように生活したいのかをしっかり考えることだと思います。夫に別居を断られたし、実家には頼れないし、などと“ぐち”を言うだけでは前に進めませんし、姑のあなたと孫へのハラスメントは止められません。
人生100年時代になったのですから、だれでも自分の人生の設計をする必要があります。これから5年、10年、20年・・・の自分は、どのようでありたいかを考えてみましょう。ノートを作って書き出してみてはいかがでしょう。趣味を活かしたい、いずれは働きに出たい、自分の収入があれば精神的にも強くなれるであろう、将来のために資格を取りたい・・・などと、あなたの人生の生活設計をしてみてください。このような長期の生活設計ができると自信が持てますし、目の前のささいなことは許せるようにもなります。実現したい夢や目標があるのですから。
第二は、嫁姑の問題を解決できるのは、息子（あなたの夫）ですから、夫に相談しましょう。姑の悪口を言うのではなく、あなたがどのように困っているか、姑の子どもに対する行動をどのように心配しているかを話し、注意してもらうように頼んでみましょう。そして、別居に反対する理由は何か、夫は将来の生活をどう考えているのか、あなたはどうしたいかなどをよく理解し合うことが大切です。
第三は、お子さんのことです。お子さんが姑に遊んでほしいと行くのなら、おそらく、嫁がいないところではかわいがっているのではと思います。そうであれば、「この子をお願いしますね」といって姑にまかせてあなたは席を外し、自分の仕事をするとよいでしょう。このような時間を得られることが、同居している嫁への“ごほうび”です。
母と子の関係では子どもをかわいがってください。「かわいい子」「大好きよ」と愛情の言葉をたくさんかけましょう。時には二人で散歩や外遊びをすると気分が変わるでしょう。コロナが収まったら、二人で公民館や図書館などを訪れてはいかがでしょう。いろいろな企画がありますので、新しい知識を得たり、ママ友ができたりもするでしょう。
最後に。あなたが「虐待されていたので」と書かれていることが気になりました。あなたはお母さんになったのですから、もう過去にこだわらないことです。自分の生き方に、自分らしい家庭を作ることに、努力し、自信を持ってください。