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ホーム妊娠・出産・子育て情報イヤイヤ期を乗りきる! 年齢別 対応のヒント1歳半前後

Part1 年齢ごとの特徴を知って、対応しよう!

1歳半前後

「○○持ってきて」「××はどれ?」の問いかけに応えられるようになる

 ことばの発達は「言える」より「わかる」が先行します。1歳半前後になるとまだしゃべっていなくても、簡単な大人の言うことは「伝わっているな」「わかっているな」という実感がもてるようになってきます。
 親は子どもの「話す」「話さない」で一喜一憂しがちですが、ことばの発達は一人ひとりの個人差が大きいことを心に留めておきましょう。大人の「○○を持ってきて」「××はどれ?」ということばを理解して応える「応答性」が芽生えていれば、子どもとコミュニケーションは豊かに広がっていきます。
 また、1歳後半ころから子どもは頭の中にイメージを思い描けるようになって、空のコップで飲むふりをしたり、積み木を「おいしいね」と食べるふりをするようなやりとりができるようになります。丸いものは「ボール」、四足の動物は「ワンワン」というように、モノの共通性を見つけてことばを使い始めます。そして2歳ころにかけて爆発的に語彙が広がり、二語文(二語発話)へとつながります。
 親としては、子どもの成長や、理解が進んだことをしっかり感じとれる時期でしょう。子育ての楽しさも増すころだと思います。

お手伝い遊びをする

 「大人の言うことがわかる」ことに加えて、どこに何があるかという場所の認識や記憶も進みます。生活のなかで「○○を持ってきて」「××を取ってね」というような、ことばと動作をともなう「お手伝い遊び」などの機会を増やしたい時期です。

「ふり遊び」「真似遊び」をはじめるころ

 また、頭のなかにイメージを描いて「何かのふり」をしたり大人のまねをしたり、簡単な「ふり遊び」を始めます。こうした「ふり遊び」にていねいに付き合い、子どもが思い描くイメージを共有することはとても大事です。こうした親のかかわりが、理解する力を育てることにつながります。

「事前に声をかける」を実行してみよう!

 日常生活のなかで何かをするときには、必ず事前に声をかけましょう。「お風呂に入ろうね」「お散歩に行くよ」など、子どもがことばを理解しているいないにかかわらず、声をかけることが大事です。

 たとえば、着替えさせるときにも、いきなりバッと脱がせれば子どもはびっくりして泣いたり抵抗したりします。
 習慣的に行われる状況で決まったことばかけが繰り返されると、ことばと状況が結びつきやすくなり言語理解が深まります。そして、子どもはその後の活動の見通しがもてるようになります。これを「スクリプト(脚本)」といいますが、毎日の生活に一連の行動があり、事前に決まった声かけがある・・・・・・そのなかで子どもは目的とゴールがあることがわかっていきます。子どもの年齢にふさわしい生活リズムというのがあるわけで、それを意識してつくることが必要だと思います。

 その意味でも、日々の生活に一定のリズムがあること、その際に決まった声かけがあることはとても大事なこと。たとえば、夜なのにいつまでも遊んでいる、なかなか次の行動に移れないというときはもっと「事前の声かけ」をしてみるとよいと思います。


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