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Part2 お医者さんからもらう鎮痛解熱剤と抗生物質

鎮痛解熱剤

痛みや発熱をおさえる薬です。症状のあるときに、一時的に用います。

どんな薬?

鎮痛解熱剤は、かぜや中耳炎などのとき、発熱や痛みをおさえる薬です。
発熱は、ウイルスや細菌がからだの中で増殖するのをおさえる、からだの自然な防御反応です。むやみに熱を下げても、病気そのものを治すことにはなりません。けれど、高熱のときは赤ちゃんや子どもはぐったりしてしまいます。体力を消耗して、病気を治す力も出てきません。熱が高くても比較的元気なら別ですが、食欲がなくなったり、ぐったりしているときは、解熱剤で一時的に熱を下げてあげます。そうして、病気とたたかう力をつけてあげます。

アスピリンについて

お母さんが心配するのは、以前、アスピリン成分の鎮痛解熱剤で起きた「急性脳症」や「ライ症候群」でしょう。子どもにアスピリンを使うと、まれにこのような強い副作用が出ることがあるのです。そのため、現在では5~6歳以下の子に安心して用いることのできる成分はアセトアミノフェンのみとされています。市販の大人用の鎮痛解熱剤やかぜ薬にはアスピリン成分を含むものがあるので、子どもには使わないようにしてください。

比較的作用の強い薬

最近話題になっているのが、比較的作用の強い鎮痛解熱剤であるジクロフェナクナトリウム(商品名ボルタレンなど)の副作用です。インフルエンザにかかると、ごくわずかな子どもに脳症や脳炎などの合併症がみられますが、かかった子の多くが、このジクロフェナクナトリウム成分の鎮痛解熱剤を使っていたこともわかりました。
小児科ではこうした強い鎮痛解熱剤が使われることはまずありませんが、病気の症状によっては、同じように、比較的作用の強い鎮痛解熱剤を使わなければならないときもあります。


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