赤ちゃん & 子育てインフォ

ホーム妊娠・出産・子育て情報 薬の上手な使い方・飲ませ方お医者さんからもらう鎮痛解熱剤と抗生物質:抗生物質(抗菌薬)

Part2 お医者さんからもらう鎮痛解熱剤と抗生物質

抗生物質(抗菌薬)

細菌を殺したり、活動をおさえたりする薬です。

いろいろな種類があります

細菌が感染して起こる子どもの病気には、扁桃炎、咽頭炎、気管支炎、肺炎、中耳炎、腎盂腎炎などいろいろあります。抗生物質(抗菌薬)は、これらの病気の原因となっている細菌を殺したり、細菌の発育や繁殖をおさえる薬です。
どの細菌にも効くというオールマイティーな抗生物質はありません。特定の細菌に対して力を発揮するものや、もっと広い範囲のいくつかの細菌に対して効くものがあります。原因が特定できない細菌感染症には、広い範囲で効く抗生物質が使われます。

使うときの注意・・・最後まできちんと用いて

抗生物質は細菌をすっかりやっつけるまで用いつづけなければ、意味がありません。処方された量が最後まできちんと用いるようにしましょう。
 子どもが寝ていたりして飲む時間をのがしてしまったときは、気づいたらすぐに飲ませて、次からは時間通りに飲ませ、回数を守るようにしてください。

医師の判断を信頼して

かぜなどウイルスが原因の病気に抗生物質は効かず、むやみな抗生物質投与はむしろ「耐性菌」を増やす心配もあります。
しかし、症状や子どもの病歴などさまざまな観点から医師が抗生物質を必要と判断して処方される場合もあるので、説明をよく聞き、途中でやめたりせず医師の指示にしたがって使うようにしましょう。

ウイルスに効く薬はあるの?

「ウイルスに効く薬はない」と言われますが、最近は「抗ウイルス薬」も登場しています。ヘルペス性口内炎や水ぼうそうで使われることがあるアシクロビル(商品名・ゾビラックス)がそれ。
これに加え、いま話題になっているのがインフルエンザの抗ウイルス薬です。一つは'98年にA型インフルエンザへの使用が承諾されたアマンタジンで、大きな効果をあげています。しかし、むやみに使うと耐性ウイルスがあらわれる可能性も……という指摘もあります。
'99年にリエンザ(吸入薬)、'00年末にタミフル(内服薬)が承認されました。両者ともA・B両型インフルエンザに効果を示します。


薬の上手な使い方・飲ませ方 もくじへ