予習編 その2 離乳食づくりの基本
基本的な調理法
離乳食づくりの基本は、「切る」「ゆでる」「すりつぶす」です。
赤ちゃんに合った固さや大きさを工夫しましょう。
切る
繊維の多い野菜は繊維を断ち切るように包丁を入れます。
ゆでる
葉物はサッと沸騰した湯で、根菜類は水からじっくりとゆでます。
すりつぶす
つぶす
離乳初期は、おかゆ(米)をなめらかにすりつぶして、離乳食用のスプーンで与えます。
新しい食品は離乳食用のスプーンで1さじずつ与え、子どもの様子を見ながら量を少しずつ増やしていきます。
慣れてきたら、じゃがいも、にんじんなどの野菜、果物、さらに慣れたら豆腐や白身魚、固ゆでした卵黄など種類を増やしていきます。
形状も、ペースト状から始めて、粒まじりのものへと進めます。
あると便利な調理器具
味付け
離乳の開始時には味つけは不要です。離乳が進み、味をつける場合も、食品本来の味を生かすうす味にします。大人の食事から取り分けるときは味つけ前に取り分けます。油は少量にしましょう。
衛生面
赤ちゃんは細菌への抵抗力が弱いので、食材、手指、調理器具を清潔にします。
1歳までは加熱調理したものをあげましょう。米がゆや野菜スープなど加熱後に冷凍した食品も、必ず再加熱してから食べさせましょう。
離乳開始前の果汁は必要?
離乳前の赤ちゃんに最適な栄養源は母乳や育児用ミルクです。離乳前に果汁などを飲ませると、母乳やミルクを飲む量が減ったり、必要なエネルギーや栄養素が不足することもあります。
離乳食は食品を1種類ずつ、うす味で進めていくので、乳汁以外の味に慣れるのは離乳開始後で十分です。
はじめての離乳食はベビーフードも参考に
はじめての離乳食づくりでは、調理の状態がわからなくて困ることもあります。そんなときはベビーフードを参考にしてみましょう。ほんの少ししか食べない離乳の初期には便利ですし、衛生的です。与えるときにママもひと口食べて味の参考にしましょう。
ただし、1歳を過ぎたころからのベビーフードの固さは、赤ちゃんの口腔機能よりも、製造上どうしても軟らかめにできていますから、家庭で作りるときは、少し固め、大きめにするとよいでしょう。
また、野菜やレバーのペーストなどのベビーフードを他の食品と組み合わせると、手軽に離乳食メニューのレパートリーが広がります。