Part2 赤ちゃんの発育発達と親子あそび
2か月頃の赤ちゃん
~全身で外の世界の刺激を吸収しています~
さっそくですが、赤ちゃんの顔の前で、おもちゃをゆっくり右から左に動かしてみてください。赤ちゃんがそれを、右から左へと追いかけて見ることができるようになっていませんか?(もちろん、赤ちゃんが興味をもって見たいと思っているものでなければできませんが。)これは「追視」といって、私たち大人には当たり前のことですが、赤ちゃんにはとても意味のある発達の過程です。
お母さんが動くのを目で追ったり、おもちゃの動きを目で追ったりすることで、見える世界が広がります。さらに、首を左右に動かす動きがさかんになり、それが首すわりにもつながっていきます。
このころの赤ちゃんは、楽しい気持ちを表情や声であらわすことができるようになってきます。あやすとニッコリ笑ったり、ときには声を出して笑うようになります。大人はその笑い声が聞きたくて、あの手この手で赤ちゃんをあやし、その刺激が赤ちゃんの目や耳やからだから赤ちゃんに送られ、赤ちゃんの発達をさらにうながすのです。
赤ちゃんはまさに全身で、外の世界の刺激を吸収しています。おっぱいやオムツ替え、お風呂やお着替えなど、生活のなかで、ことばをかけてあげてください。
また、抱っこでゆらゆらしたり、お風呂あがりやオムツ替えのときにおなかをぐるぐるマッサージしたり、手足の曲げ伸ばしの体操をするなど、からだあそびをたくさんしてあげることは、赤ちゃんが自分のからだに気づいてボディイメージをつくっていくことや、自分の姿勢を保って座ったり立ったりすることの準備にもつながります。

あんよでキックキック!
赤ちゃんの足の裏に手のひらをあてて、軽く押してあげると、それをキックで押し返そうとします。「キック、キック!」と声もかけてあげると、赤ちゃんにとって、楽しいあそびになります。