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うんちの色編

うんちの色は病気を知らせてくれるサインです。
一般的には黄褐色ですが、緑色のうんちが出る赤ちゃんも。
要注意は赤・白っぽい色(うすい黄色、クリーム色、灰白色を含む)・黒色のうんち。おむつ替えのときにしっかりチェックしましょう。

健康なうんちでも十人十色

赤ちゃんのうんちは、水っぽいものから硬いものまでさまざまです。色も食べた物によって変化します。 緑色の便は、胆汁が酸化したことが原因なので、異常ではありません。母乳やミルクのころなら白い粒が混じることも。これも、脂肪やカルシウムが消化されずに出てきたものです。


要注意は赤・白っぽい色(うすい黄色、クリーム色、灰白色を含む)・黒のうんち

赤いうんち

真っ赤な鮮血、大量の血が混じっているときは、消化管から出血している心配があります。細菌性腸炎などの可能性があるので早めにお医者さんへ。
浣腸したときに粘液と血液が混じったジャムのような赤い血便が出たときは、腸重積が疑われます。急にきげんが悪くなり火のついたように泣く、おう吐するなどの症状が10~30分おきに繰り返すようなら病院へ。

白いうんち

白っぽい色(うすい黄色、クリーム色、灰白色を含む)のうんちは胆道閉鎖症などの先天性の病気や、肝臓の炎症が疑われます。胆汁が流れにくい状態で、それに伴って皮膚や白目(しろめ)が黄色や黄緑色になることもあります。病気が進行しないうちにお医者さんへ。おう吐とともに白い下痢のうんちが出る場合はロタウイルスによる急性の胃腸炎が疑われます。下痢便の回数が多くなるため脱水を起こしやすいので急いで受診しましょう。

黒いうんち

赤黒い、あるいは黒っぽいうんちにも注意。胃や十二指腸など消化管の入り口付近で出血があると便として出るまでに時間があるので、血液が酸化して赤黒くなります。ただちにかかりつけのお医者さんを受診してください。

食中毒に注意

食中毒はサルモネラ菌、ビブリオ菌、ボツリヌス菌、黄色ブドウ球菌、カンピロバクター、大腸菌(特にO-157)などの細菌が原因でおこる腸管の炎症です。なってからより、予防が大切です。

  • 食品は加熱する
  • 調理前にはよく手を洗う
  • 調理器具は清潔にする

この3点が基本です。火を通さない食品は赤ちゃんには与えないようにしましょう。

受診時のアドバイス

食中毒が疑われるときは、便のついたおむつを持っていきましょう。便を調べることで原因の菌が特定でき、対処法もわかります。

うんちの色がおかしいときに考えられる病気

赤いうんち 10~15分おきに泣く。浣腸でドロッとした血便が出る → 腸重積症 腸のなかに腸の一部がもぐりこんで詰まってしまう病気。早期の治療が大切です。(便秘編も参照)
うんちが硬く血が混じる → 裂肛 便秘や硬いうんちが原因で、肛門が切れて真っ赤な血がでます。
食物繊維の多い食べ物やマッサージでケアを。
血便とおう吐がある → 食中毒 細菌がついた食品でおこる胃腸炎。細菌の種類によって、症状や程度が違います。おう吐を繰り返し、激しい下痢があるときはすぐに病院へ。
白っぽいうんち 灰白色や、うすい黄色、クリーム色のうんち。黄疸が続く → 胆道閉鎖症 胆道が閉じていて胆汁が流れない病気です。原因はよくわかっていません。早期発見が第一です。
おう吐に続いて白い水のような便が出る → ロタウイルス感染症 急性の下痢症で冬に多い病気です。便を介して口から感染するので、おむつ交換のときは、しっかり石鹸で手洗いを。
黒いうんち 赤黒い便が出る → 消化管からの出血 体の上の方にある胃や十二指腸などの消化器官から出血すると黒っぽい血が便に混じります。

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