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ママの気持ち

Q. 子宮内発育不全で極低出生体重児だった第2子を出産後、気持ちの整理がつきません。 (2014.8)

  • (妊娠週数・月齢)8か月

生後8か月の第2子を出産後、気持ちの整理がつきません。妊娠19週頃から子宮内胎児発育不全と診断され、32週で帝王切開にて出産、1,202gでした。1か月半GCUに入院した後に退院、1年後に尿道下裂の手術を予定していますが、身体的精神的な発達はとてもよく元気に成長しています。産後の病理検査では胎盤の血管が詰まっていたとのことでした。血管が詰まったのは、出産するまでつわりが強くほとんど水分が摂れなかったことが原因か、家事や上の子の世話、仕事と、すべて自分で背負っていたことによる過労が原因かなど、いろいろ考えます。街でおなかの大きい女性を見るだけで暗い気持ちになり、自分を責めてしまいます。待望のわが子は腕の中にいて幸せなのに、悔しさや残念な思い、後悔が消えません。一生こんな気持ちなのかと思うと、自分でもどうしていいのかわかりません。

回答者: 帆足暁子先生

 複雑な思いを抱えて過ごしていらっしゃいますね。たぶん、お子さんに子宮内胎児発育不全の診断が出されたときから、さまざまな思いのなかで過ごしてこられたのだと思います。32週の帝王切開でのご出産、1年後の尿道下裂の手術の予定、そして、胎盤の血管が詰まっていたという病理所見。そのひとつひとつが、どれもつらく重いことです。

 つらいことが起きると、人はどうしても原因を考えてしまいます。「なぜ、こうなってしまったのか」と、その原因を知ろうとします。そして、原因を知ることで少しでも気持ちの整理をしようとします。でも、「もしかしたらあれが原因なのでは?」と思った瞬間に、「なぜ、そうしてしまったのか」「どうしてそれを防げなかったのか」という思い——後悔の念が起きてきます。つらければつらいほど強い後悔を抱えて、その思いのなかから抜け出すことが困難になります。いまのあなたはそういう状況だと思います。

 つわりが強くてほとんど水分が摂れなかったあなたは、どれだけつらかったでしょう。家事や上のお子さんの世話、仕事とすべてご自分で背負われて、どれだけあなたは大変だったことでしょう。それはすべて、そのときどうすることもできなかったことではないでしょうか。そのときのあなたには、そうせざるを得ない必然性があったと思います。

 あなたは、強い後悔の念のなかにいても、お子さんが「身体的精神的な発達はとてもよく元気に成長して」いることがわかっています。そして「待望のわが子」が「腕の中にいて幸せ」でもあります。確かに、「街でおなかの大きい女性を見るだけで暗い気持ちになり、自分を責めて」しまいますが、きちんとお子さんとのことを感じ取れる素晴らしい心も併せもっています。

 自分にとってつらいことが起きたとき、それを受け入れるまでの心の道すじがあります。まずは「ショック」で何も考えられません。そして、次は「否認」の思いでいっぱいになり、その事実を認められません。次第に、事実を受け入れながらも気持ちは悲しみでいっぱいになり、「混乱」といわれる状況になります。そして、何とかその事実を「解決」しようと努力を始めます。そして、その事実が解決できなくても、ありのままをそれでいいと「受容」することができるようになります。

 あなたのいまの思いが一生続くことはありません。何よりも、それをあなたが望んでいないからです。あなたがもっている素晴らしい心が、きっとあなたを助けてくれます。それでも、つらくて仕方がなくなったり、これからの希望が見えなくなりそうなときは、ひとりで抱え込まず、あなたが信頼できる人に話をして癒してもらってください。

 過去は誰にも変えることはできません。でも、これから先のことは、自分次第で変えることができます。あなたなら、大丈夫です。

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