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気になる子どものようす

Q. 1歳の男の子。不安なときや眠いとき、指しゃぶりをしながらおっぱいを触ります。 (2014.11)

  • (妊娠週数・月齢)1歳1か月

1歳1か月の男の子です。甘えん坊で慎重な性格ですが、時間をかけて少しずつ人にも場所にも慣れることができます。ただ、不安になったときや眠るとき、片手は指しゃぶりをしながらもう一方の手を私の服の中へ入れておっぱいを触ります。これが始まったのは、私の都合で10か月の頃に卒乳してからです。これまでは、早い時期に卒乳させてかわいそうだったから甘えさせてあげようと、そのままにしてきましたが、一向にやめるようすもなく、くせになっているのではと心配になっています。外出先では人目も気になりますし、やめさせることができるならやめさせたいです。ただ、子どもの甘えや安心感も大切にしたいと思います。どうすれば、子どもの心の安定や安心を大切にしながら、気になるくせをやめさせることができますか。あるいは、もうしばらくこのまま受け入れてあげるべきでしょうか。

回答者: 高橋惠子先生

 スヌーピーの漫画に「安心毛布」をいつも持っているライナスが登場します。不安なときにライナスは毛布に触れると安心な気持ちを保つことができます。おしゃぶり、指しゃぶり、母親の胸を触ることなどはいずれも「安心毛布」と同じ働きをします。つまり、これらを使うと不安が和らげられますので、一度この習慣ができるとなかなかやめられません。

 おしゃぶりや指しゃぶりをすることの影響についての研究がありますが、心の発達や身体の成長(とくに歯並び)にとっても、これといった悪影響はないとされています。そして、多くの子どもは4、5歳頃には指しゃぶりを卒業しますので、あまり問題にされることがないくせだといえます。疲れるほど運動するようになれば眠るのも上手になりますし、遊びが活発になれば指しゃぶりも忘れてしまいます。また、幼稚園で友だちに「赤ちゃんみたい」と言われたりすると「赤ちゃんじゃない」と反発してやめたりすることもあります。あるいは、「3歳の誕生日にやめる」と約束して自ら卒業できる子どももいます。

 指をあまり吸っていると指タコができたり爪が変形したりします。これも吸わなくなればもとに戻るので心配はいりませんが、代わりにおしゃぶりを使うのもよいでしょう。

 母親の胸元に外出時にも手を入れるというのは、確かに不便な習慣です。指しゃぶりをしているのであれば、「安心毛布」はあるのですから、胸を求めるのをやめさせようと母親が“決断”されることです。夜に添い寝をしているようであれば、もうしばらくするとお話を聞くこと、本を読んでもらうことなどが、添い寝に代わって有効になり得ますので、そのときが好機でしょう。また、日常では胸が開きやすい衣服を避けたり、移動にはベビーカーを使う、胸に抱かずに背負うなど、いろいろ工夫してはいかがでしょう。