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Q. 第2子出産のため10日間の入院予定で、3歳9か月の長女が気がかりです。 (2014.12)

  • (妊娠週数・月齢)3歳

もうすぐ第2子出産予定です。上の子は3歳9か月になる娘です。今回の出産は帝王切開のため、10日間ほどの入院が必要です。出産にあたり、娘に何か話をするべきでしょうか。入院中の娘の様子が気がかりです。娘が下の子の誕生をスムーズに受け入れられるようにするため、親としてどのように対応すればいいでしょうか。

回答者: 高橋惠子先生

 3歳9か月の娘さんには、いよいよ赤ちゃんがやってくること、そのためにお母さんは病院に行くことを、普通に伝えればよいでしょう。帝王切開であるとか、入院が10日になることなどを話すと、心配が募るでしょうから、「お留守番を頼むわね」「待っててね」と伝えればよいでしょう。母親が不安そうにしないことが大切です。
 子どもは母親が考えるよりもずっとしっかりしているものです。母親の留守中でも、子どもには、幼稚園に行ったり、遊んだり、テレビを見たりなどのいつもの生活があります。母親が考えるほどには、母親やまだ見ていない弟妹のことに心を奪われてはいないものです。

 出産が近づいて親が心がけることは、第1に、母親の留守中に子どもがいつもの日常生活を送れるように配慮してやること、たとえば、生活の世話や幼稚園の送迎について代わりに面倒を見てくれる人、とくに、父親に子どもの普段の生活を伝えて話し合っておくことです。そして、その人たちを信じて任せることです。第2には、母親自身が平常心で出産に臨めるように心身の準備をすることでしょう。 

 大事なのは家に赤ちゃんがやってきてからです。「小さくてかわいい赤ちゃんを自分で抱っこしてみたい」、子どもの赤ちゃんへの思いはこの程度です。家族や、まして母親の関心が赤ちゃんに集中し、母親が自分ではなく赤ちゃんを抱っこし、世話で忙しくなることは長子の想像を超えています。この事実はすぐには子どもには受け入れがたいことです。したがって、この気持ちへの手当てが必要です。

 重要なことは、「あなたは以前と同じように大切な子よ」「お母さんの宝物よ」と繰り返し言葉で長子に伝えることです。手が空いたときには、以前のように抱きしめたり、2人だけで遊んだりしましょう。赤ちゃんがやって来ても、自分はかわいがられていると長子が納得できてから、少しずつ「お姉さん」として振る舞うように励ましましょう。「おむつを取ってきて」「ちょっと赤ちゃんを見ていてね」などの、簡単なお手伝いから始めるとよいでしょう。お手伝いを喜んでするようであれば、赤ちゃんの誕生という“事件”をうまく乗りこえつつあると思われます。