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ママの気持ち

Q. 生後5か月。不安神経症の既往や祖母と息子の関係から母としての自信がもてません。 (2015.1)

  • (妊娠週数・月齢)5か月

生後5か月の男の子の母です。完全母乳で育てています。私はもともと不安神経症があり、祖母に手伝ってもらいながら育児をしています。夫は協力的ですが多忙です。生後4か月から寝つきの悪さがひどくなり、それに加えて深夜2時間ほどぐずるようになりました。眠くなるとお乳を欲しがりながら大泣きします。しかし、祖母が寝かしつける(日中のみ)と私よりも寝ぐずりが軽くすみます。遊んでいるときも、私にも笑顔は見せますが、祖母とはいつも大はしゃぎで温度差を感じます。つまらない嫉妬心だとは思いますが、子どもの「いちばん」になれていない気がして母としての自信がもてません。どうすれば自分の気持ちに折り合いをつけ、祖母に素直に感謝することができるでしょうか。また、私の不安定さが子どもに悪影響を与えるのではと心配です。子どもはかわいいし、たとえ夜泣きをしても仕方ないことですし、「自分は愛されている」という自信のある子に育ってほしいのです。アドバイスをいただければと思います。

回答者: 帆足暁子先生

 あなたのお子さんへの願いである「愛されている自信」は、人が生きるうえでもっとも大切なことです。そのためにはどうしたらよいのかを、あなたと一緒に考えてみたいと思います。

 まず、思ったことは、いろいろな状況のなかであなたががんばって育てられていることです。いまの状況の一つひとつは助けが必要なことのように思えます。不安神経症のこと、協力的だけれど多忙な夫、お子さんの寝つきの悪さ、深夜の寝ぐずり、助けてくださるおばあさまとお子さんの関係、そして、素直に感謝することができないあなたとおばあさまの関係……。このようななかにいたら、「愛されているという自信のある子」に育つためには、どうしたらよいのか考えてしまうのは当然のことです。

 考えるポイントは2つあります。ひとつは、あなたご自身が抱えていらっしゃる不安神経症です。もうひとつは、手伝ってくださるおばあさまとお子さんの関係です。

 ひとつめの、あなたの不安神経症のこと。漠然とした不安を抱えてしまいやすいことが症状のひとつです。そして、その不安からくるあなたの不安定さが、お子さんに影響しないかと不安に思い、雪だるま式にさらに不安になってしまいます。「不安」は否定的な要素をもっていますが、この不安を前向きに考えることができないでしょうか。

 なぜなら、あなたが不安を抱えやすいことには、そうなるだけの理由が必ずあるからです。あなたは不安を抱えることで、もっと他のつらいことから、あなたを守っているのです。残念ながら、それが何かはわかりません。あなた自身にもいまはわからないかもしれないけれど、あなたにそれを克服する準備が整ったら、きっと自然に症状は消えていきます。症状があるときは苦しいし、気持ちも沈んでしまうかもしれません。でも、あなたを守っている役割があることを考えてください。

 それから、あなたが心配されている、あなたの不安定さによるお子さんへの影響ですが、実はメリットもあるのです。なぜなら「生きる」ことには、必ず不安がつきものだからです。あなたが不安に向き合い、不安定になりながらも不安に飲み込まれず、ご自分で適度に意識から不安を遠ざけたり抱えたりしながら生きる姿勢をお子さんに見せることで、お子さんがその方法を学習することができるからです。

 それから、もうひとつ。おばあさまとお子さんとの関係です。お子さんがあなたとよりも大はしゃぎをする状況で、おばあさまに感謝するのは困難です。あなたの体の一部として育み、生まれた子どもが、母親とは違う人といるほうがはしゃぐなんて、つらくないはずはありません。場合によっては、子どもに怒りが向いてしまうこともあります。

 でも、安心してください。子どもの側からいえば、どんなことがあっても、子どもにとっては母親がいちばんです。「いちばん」ということは寝ぐずりが軽いとか、遊ぶときに大はしゃぎする関係ということとは少し違います。たとえば、祖母と孫の関係は責任感なくかわいがれる、ゆとりのもてる関係です。もちろん経験からくる自信もあります。ですから、子どもも母親とは違う関わりのなかで安心しやすかったり、遊び相手という認識をもったりするのです。

 あなたは母親として自信をもって大丈夫です。あなたなら、お子さんに「愛されている実感」を育むことができます。これだけ厳しい状況にいても、「子どもはかわいいし、たとえ夜泣きをしても仕方ないし、愛されているという自信のある子に育ってほしい」という思いをもてるあなたは、いまのままで十分素敵な母親です。おばあさまにどんどん助けていただきながら、子育てをしていきましょう。ひとりでは無理かもしれません。夫にも協力してもらいましょう。多忙でも、夫自身のためでもあります。つらいときに助けてくれた夫への感謝は一生忘れませんが、逆に、助けてくれなかったという事実もずっと残ってしまうからです。

 最後に夜泣きのこと。いま、生後5か月ですね。5か月前後はちょうど睡眠覚醒リズムの移行期になるので、睡眠が崩れ、夜泣きが起きてくる頃でもあります。夜中に2時間もぐずるのはあなたもお子さんもつらいことですから、保健センターや家庭支援センター等でぜひ相談してみてください。

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