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泣き・夜泣き・眠り

Q. 生後1週間。昼間寝てばかりで泣くのも授乳回数も少なくて気がかりです。 (2015.4)

  • (妊娠週数・月齢)0か月

生後1週間の男の子です。昼間ずっと寝てしまい、泣くことも少なく病院にいたときより授乳回数も少ないことが気がかりです。夜中3時頃から明け方6時頃まで泣き続け、私も寝不足になっています。どうすれば昼間起こしておくことができるでしょうか? 病院にいたときのように、決まった時間に授乳すると改善するのでしょうか?

回答者: 横田俊一郎先生

 人間の体内には、睡眠と覚醒、体温や血圧、ホルモン分泌などを調節するリズムがあって、これを「サーカディアンリズム」と呼んでいます。体内時計とも言われ、24時間より少し長い時間に調節されていることがわかっています。

 生まれたばかりの赤ちゃんはこの体内時計がまだ働かず、おなかが空くと目を覚まし、おなかがいっぱいになると眠るという繰り返しが、約3時間ごとに起こるとされています。ただし、ご相談のお子さんのようにリズムが一定しないで、長く寝ていたり起きていたりする赤ちゃんもめずらしくはありません。

 その理由はよくわかりません。おっぱいの出方に昼夜で差があったり、周囲の環境の問題であったりすることも考えられますが、むしろ理由がわからないことのほうが多いと思います。この時期には、決まった時間に授乳したからといって、それが改善されるとも思えません。ただ、赤ちゃんは周囲の状況に敏感ですので、赤ちゃんが寝ないことでお母さんに過度の緊張や不安があると、赤ちゃんはますます泣きやまないという状況が起こるかもしれません。お母さんが落ち着いた精神状態でいることも大切なことなのです。

 生後1か月を過ぎると体内時計が動き出し、まとまって眠る時間が増えてきますが、サーカディアンリズムが24時間より少し長いため、寝る時間が毎日少しずつずれていくことがわかっています。この時期には昼間寝て夜起きているという相談もよく受けますが、これはリズムのずれで説明することができます。

 そして、3〜4か月を過ぎると朝の光などで体内時計をリセットして地球の24時間のリズムに合わせることができるようになり、夜まとまって眠れるようになってくるのです。

 刻々と赤ちゃんの様子は変化しますので、泣きやまないでたいへんだと思っても、たいていは時間が解決してくれるものです。あせらずゆったりとした気持ちで赤ちゃんに接することが大事です。どうしても困ったときには、小児科医や保健師さんに相談してみるのがよいと思います。