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母乳とミルク・授乳

Q. 生後11か月。医師の指導でミルクを減らしたら、夜中に泣きます。 (2015.6)

  • (妊娠週数・月齢)11か月

生後11か月の男の子です。いままでミルクを1日に800〜900ml飲んでいました。しかし、体調を崩して800弱になったところで主治医の先生に「ミルクを飲みすぎだから、600くらいに減らしてください」と言われました。離乳食を3回にして、できるだけたくさん食べるようにしてきましたが、やはり、日に何度かは要所でミルクをあげるタイミングがあります。従来の量より減らして薄めて飲ませているのですが、ミルクが大好きな息子にはつらいようです。なくなっていた夜中の空腹泣きも始まり、困っています、どうすればいいでしょうか?

回答者: 太田百合子先生

 生後11か月頃になると口の中の機能は、舌がよく動いて、固形物を選り分け、奥の歯ぐきに食べ物を運んで噛むことを覚えていきます。哺乳びんでは、舌を複雑に使うことが少なく、ミルクでおなかを満たしてしまうと離乳食を十分に食べることができません。

 そこで、主治医の先生はミルクの量を段階的に減らすことを提案されたのでしょう。

 現在、離乳食を3回にして嫌がらずに食べているようなので、しばらくすればミルクの回数は自然に減るように思います。夜中におなかがすいて泣くのは一時的なことと思います。その場合は、麦茶などでは治まらないのでミルクをあげてもいいでしょう。ミルクの濃度は薄める必要はありません。

 自然にミルクから離乳食に移行するには、早寝早起きや規則的な生活リズムをこころがけて、日中は子どもが喜びそうな場所に行って遊ばせてみましょう。からだをたくさん動かすと寝つきが早くなり夜中もよく眠るようになります。暑い季節は寝室を涼しくして、できるだけ快適な環境を整えると夜中の水分補給も少なくてすみます。

 哺乳びんが見えるところにあると欲しがることもあるので、子どもが見えないところにしまいます。

 離乳食後は、コップで水や麦茶などを飲ませてみます。また、食べものに興味をもたせる工夫も大切です。離乳食を食べるときは、大人も同じようなものを食べます。野菜、肉、魚、卵、豆腐などの煮物、汁ものなど味つけを薄味にして、一緒に食べると興味をもちます。油脂を使用すると腹もちがよくなります。手づかみできるものも加えるといいですね。

 いろいろ試してもミルクの量が減らないようなら、発育・発達を含めて主治医の先生に定期的に診てもらい、相談しましょう。