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性格・親のかかわり・育て方

Q. 2歳の娘が、叱ると「キライ」と反抗します。注意の仕方を教えてください。 (2015.9)

  • (妊娠週数・月齢)2歳

2歳4か月の娘です。叱ったり注意したとき、「キライなんだよ!」と反抗します。最初は、「そんなこと言われたら、お母さん悲しいよ」とていねいに気持ちを伝えていたのですが、反省せず何度も繰り返して言うので、最近では「お母さんもキライよ」と言ってしまいます。感情的に怒ることはありませんが、「キライ」という言葉ではなく、娘が納得し、理解してくれる注意の仕方はないものかと悩んでいます。

回答者: 高橋惠子先生

 2、3歳児はこういう年頃なのです。「キライなんだよ!」という表現をどこかで学習したのでしょう。その新しい表現を使うのが面白いのです。それを使うと母親が嫌がるので、ますます面白くなって使うという循環ができあがっていますね。子どもはまわりの人が使う言葉やテレビなどで聞く表現をすぐに覚えて、それを繰り返し使って、自分のものにします。そんな言葉を知っているのかと驚くような抽象的な単語を知っていることもあるものです。

 幼児は毎日6〜7語の新しい言葉を獲得するといわれています。驚くべき学習能力です。そのなかには、親が覚えてはほしくない言葉も当然入っています。良い言葉だけ選択して覚えてほしいと、親としては望むところですが、そういうわけにはいきません。

 しかし、子どもが不愉快な言葉を使ったときには、親がその言葉を使ってほしくないと伝えることは大切です。子どもが面白がって使っているときには、火に油を注ぐようなことになるかもしれません。悪いと知っていて、わざと使ってまわりの反応を見て楽しんだりするからです。それでも、目にあまるときには「ダメよ」「いけません」としっかり伝えましょう。

 ただし、子ども自身の言葉の流行はほとんどが一過性のものです。「マイブーム」が終われば使わなくなりますので、悩むのはやめましょう。何についても悪いことは悪いと伝えることは親の役割として重要ですが、「ダメ」と伝えてもそれがすぐに効果があるわけではないと、親としては大きく構えることが必要です。