妊娠中の気がかり（タバコ・アルコール・薬・レントゲンなど）
Q. 第２子妊娠11週目。第１子のときより風しんの抗体値が高くて心配です。 (2017.6)
- （妊娠週数・月齢）妊娠3か月 (8〜11週)
第２子を妊娠、11週に入りました。血液検査の結果、風しん抗体が256ありました。
４年前に風しんの予防接種を受けており、翌年長女を妊娠、出産いたしました。その時の風しん抗体は128でした。今回は、前回と違う産婦人科なのですが、先生から「抗体値が256と高いから、最近風しんにかかったのでは？」と言われ、不安になりました。その際、ワクチン接種を受けたことを伝えると「だったら大丈夫かな」とあやふやな感じで終わり詳しく聞けなかったので、不安で夜も眠れません。
第１子妊娠時より抗体値が上がることはあるのでしょうか？
最近風しんにかかってしまった可能性が大なのでしょうか、再検査は必要ですか？
回答者: 安達知子先生
結論からいいますと、再感染した可能性は極めて低く、再検査も必要ありません。
予防接種ののち、３年前に128倍という高い抗体価が確認されています。予防接種をしても、16倍や32倍くらいの抗体価しか得られない人も多いのです。今回の抗体価は、256倍とのことですが、２倍の上昇は、測定の誤差範囲内で、４倍以上に上昇しなければ、上昇したとは言いませんし、そもそも過去に128倍と高い抗体価が得られていますので、今回は極端なことを言えば、再感染するリスクはほとんどないので、検査しなくてもよいくらいの状況でした。もちろん、最近感染したかを調べる風しんのIgM抗体価の測定もありますが、必要ないでしょう。