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妊娠中の気がかり(体重・食事・病気・体調など)

Q. 妊娠4か月。抗E抗体だと言われました。何が問題になるのか、抗E抗体について詳しく教えて下さい。 (2018.8)

  • (妊娠週数・月齢)妊娠4か月 (12〜15週)

現在妊娠4か月ですが、妊娠初期の血液検査で抗E抗体が出ました。抗体価はわかりません。「今後はエコーで赤ちゃんの貧血具合などを見て、むくんでいるようなら赤ちゃんを調べますが、お母さんの血液検査は今後しません」とのことでした。ネットで調べたら「1か月に1度、数値を調べる」と書いてありましたが、今後、血液検査をしなくても大丈夫なのでしょうか? また「輸血のときは、通常の血液でも問題ないが、帝王切開の場合は前もって用意しておくこともある」と言われました。緊急で輸血が必要となった場合、抗E抗体の人は抗原陰性血を用意しておく必要はないのでしょうか? 通常の血液を輸血しても体に変化は起こりませんか? 抗E抗体について、詳しく教えてください。

回答者: 安達知子先生

 血液型は、赤血球の抗原のタイプを示すものですが、ABO型とRh式が有名です。Rh式には、CDE ce型などがありますが、一番重要で問題になるのはD型で、いわゆるRhマイナスと言うのは、D抗原がマイナスであることを指します。定期的な抗体価測定が特に必要なのは、RhDマイナスで、抗D抗体陽性の方です。

 さて、抗E抗体も胎盤を介して胎児に移行します。胎児がE抗原陽性の血液型ですと、この抗体によって胎児の赤血球は壊されて胎児は貧血になる可能性があります。しかし、D抗体とは異なり、壊され方は通常マイルドで、胎児の生死に関わるほどの重症貧血になる可能性はほとんどありません。また、胎児がE抗原陰性であれば、まったく問題になりません。万一を考えて、胎児の高度な貧血がないかについて、胎児エコーで心不全の兆候(胸水、腹水、全身の浮腫など)や中大脳動脈血流波形などを観察するかもしれません。胎児のE抗原が陽性の場合、生まれた後で血液中に残っている母親由来の抗体によって、いっとき赤血球がたくさん壊されて、そのため新生児黄疸が強めに出るかもしれません。その場合も、交換輸血する必要は極めて低く、光線療法でほとんど改善されるので、心配ないでしょう。正常分娩や帝王切開で輸血することは稀です。しかし、特殊な状態で輸血の可能性が高ければ、自己血貯血をしておきます。万一の大出血時に輸血する際には、抗E抗体も出血によって薄まっており、一般の血液センターからの保存血を交差試験して輸血することで問題ないはずです。

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