家族関係・夫婦・ママ友
Q. 実家で1歳の子を子育て中のシングルマザー。実母の干渉でストレスが限界です。 (2018.10)
- (妊娠週数・月齢)1歳0か月
出産を機に実家に戻り、未婚で子どもを産みました。子どもは1歳になったばかりです。実母と子どもと3人暮らしですが、実母の干渉がうるさく、育児のやりかた、子どもの服装にいたるまで、何をしても文句ばかり。私のストレスはもう限界です。「この子がいるからこうなんだ、いなくなればいいんだ」「子どもと一緒に死にたい」とまで思うようになりました。公営住宅の空きを探していますが、募集がかからず、家を出たくても出られません。
回答者: 帆足暁子先生
ひとりでお子さんを産むまでの間も、いろいろな思いを抱えられてこられたと思います。
よくここまで頑張ってこられましたね。
あなたはもう十分ひとりで頑張ってきました。これからどうしたらよいかは、一緒に考えさせてください。
まず、今のあなたの状況です。実家で子育てをするということは、手がある、ということでは助かる面もありますが、同時に干渉されるという面もついてきます。多くの場合、ほめてくれることはほとんどありません。その上、多くの親は子育てを助けているつもりで「よいアドバイス」をしてきますから、たまったものではありません。あなたの気持ちをわかろうともせず、かえって子育てをつらく嫌なものにさせていることにも気づかずに「よいアドバイス」をしてきます。でも一緒に生活している以上、あなたのストレスが限界になっているように、その干渉から逃れることは至難の技です。
ですから、あなたが考えられたように、公営住宅に移ることはとてもよい方法です。でも、なかなか空きが見つからずに、家を出たくても出られないことが多いのも現実です。
では、どうやって今のあなたの状況を改善できるでしょうか。
1つは、今の生活の中にあなたの味方をつくること。
お子さんが1歳であることのメリットは、あなたの地域を担当している地区担当の保健師がいるということです。まずは、保健センター等に連絡をして保健師と話をし、どれだけつらい状況かをわかってもらい、その保健師に頻繁に訪問してもらって、あなたの実母との間の緩衝役になってもらいましょう。第三者が入るだけでも、実母との関係に距離ができるようになります。
2つめは、子ども家庭支援センター等にお子さんと出かけて、できるだけ実母と一緒にいる時間を少なくするのもよい方法です。保育所の一時保育を利用することもできます。そうして、あなたがひとりで過ごす時間をつくることも、ストレスを減らしていく方法となります。
あるいは、お子さんといることがどうしてもつらくて嫌な思いが膨らんでくるようでしたら、近くにある乳児院に短期入所を申し込むこともできます。仕事を探す期間の育児ができないからということ等の理由で、1週間ほどお子さんと離れて、子育てをめぐる実母との距離をとることもできますし、お子さんのいない時間を使って、実母と対決して、どれだけあなたがつらくなっているかを話すこともできるかもしれません。
そして、いろいろやってみたけれどうまくいかなかった、あるいはなかなかできないということがあれば、子ども家庭支援センターや保健センターにぜひ相談に行ってください。必ずあなたを助けようとするスタッフがいます。
あなたが、今、ここにいること。それが一番大切なことです。あなたは生まれて育ってきました。あなたが生きていることに意味があるからです。まだまだ人生はこれからです。あなたが生きてきて、生まれてきた意味を見つけるまで、今のつらさを誰かに支えてもらいながら乗り越えてください。あなたはひとりではありません。