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妊娠中の気がかり(体重・食事・病気・体調など)

Q. 妊娠と同時に見つかったポリープを一部切除後、24週で子宮内胎児死亡。不育症検査の対象になりますか? (2018.11)

  • (妊娠週数・月齢)妊娠7か月 (24〜27週)

妊娠と同時にポリープが見つかり、腟から飛び出るほどになったので、13週で一部切除しました。
その後経過がよかったにもかかわらず、24週で胎児が死亡。胎盤の病理結果で、絨毛膜羊膜炎ステージ3、胎盤に血腫ができていたとの説明がありました。ポリープ切除後、自覚症状がなければ、感染症の検査はしないのが通常でしょうか?絨毛膜羊膜炎ステージ3は、血腫ができていたこととは関係がありますでしょうか?それとも単に私の血液状態が悪くて血腫ができやすい体質なだけでしょうか?流産経験はないのですが、この1回の死産で不育症検査の対象にはならないでしょうか?また、ならない場合でも詳しい検査は受けられますか?

回答者: 安達知子先生

 いろいろな疑問は、すべて担当医師に質問していただくと担当医師は喜ぶと思います。
 13週で巨大頸管ポリープを切除したことはよかったと思います。腟外まで飛び出していれば、ポリープに感染して子宮内まで感染が広がリ、流産になるからです。しかし、ポリープを全摘するのは無理で、通常、頸管の出口で切除するので、根元は残ります。この根元が育ち、子宮口の外、腟内まで再びポリープが出てくると、また感染するリスクが生じます。

 病理検査の結果から、胎盤に重度の感染はあったことは明らかです。しかし、ポリープと関係なく感染した可能性もあります。帯下(おりもの)の増量、不正出血、腹痛、頸管短縮などの症状がなかった場合は、感染を疑うことはありません。頸管短縮はなかったのでしょうか?感染した場合に、絨毛膜下に血腫を作ることはありますが、感染なく作ることもあります。血腫を作りやすい素因があり、そこに感染した可能性もあります。反復流産・死産というわけではありませんが、24週での死産は、頻度が高いものではありません。不育症の検査をしてもよいと思います。担当医師は感染による死産と考えているのでしょうが、ご自身が納得されていないのなら、その旨を伝えて、不育症の検査をしてもらうことがよいと思います。