家族関係・夫婦・ママ友
Q. 妻が家事をほったらかしにし、子どもの世話まで押しつけてきます。 (2021.7)
- (妊娠週数・月齢)産後
31歳男性、妻子がいます。正社員の収入だけでは足りないのでバイトと派遣を始めました。妻は働いておらず、自分が「お金がないから働く」と言ったら、「よろしく」とだけ言われました。妻は子どもを妊娠してからやめていた煙草を、ここ半年、隠れて毎日1箱くらい吸っているようです。日中、自分がいないときは子どもを放って煙草を吸っているはずです。自分は休みが1日もないのに、家に帰ると子どもの世話を押しつけられ、その間妻は携帯でゲームをしたり動画を見たりしています。自分が帰るまでは子どもと寝たりしているみたいで、夕飯の準備はしていないし、子どもを風呂に入れるのも自分の役目です。自分は寝る時間が毎日4〜5時間しかないし、休みもないし、仕事が終わって家に着くまでの間も電話をつながれて自由はないし、子どもの世話もしなくてはいけません。毎日つらいのですがどうしたらいいでしょうか?
回答者: 汐見稔幸先生
ご質問の文面だけから見ると、どうしてそんな女性と結婚したのですか、と聞きたくなるような内容なのですが、落ち着いて読んでみると、もう少し関係の築き方のていねいさが必要ではないか、と感じました。
「お金がないから働く」と言ったとき「よろしく」とだけ言われた、とありますが、具体的な場面を想像して考えますとこういうときは、①お金が足りないから短い時間でもあなたも何か働けないか?、②育児で疲れて働けないのか? 疲れているのであれば、子育て支援センターにでも行って友だちを作るといいのでは?、③子育て支援センターに行きにくいのなら今度の土曜日、一緒に行こうか?、④料理を作るのが苦手なら、土日一緒に作ろうか?、⑤昼間の子どもの様子をもっと教えてくれない? 動画を撮って見せて、⑥今度の日曜日、実家に子どもを見せに行こうか・・・・等々、いろいろな話題を出して、一緒に考えるようにできると思うのです。一緒に育てているという感情を持ってもらうには、子どもや生活にかかわる情報をともかく共有することが大事で、そのために、たわいないことを含めて、二人であれこれ語り合うことが不可欠と思います。
女性が育児の手を抜きたくなるのは、その人自身の育ちの影響もあると思いますが、いまの時代、誰の手も借りずに全部一人で育児をこなさなければならなかったり、たまったストレスをうまく発散できる場もない等々の条件のもとで育児をせざるを得ないわけですから、無理もないという面もあります。もちろん、それでいいというわけではありませんが、そのあたりのことと女性の気持ちを、連れ合いである男性がある程度理解し、妻の疲れを癒やすような言葉を毎日かける等のことを積み重ねれば、女性の育児・家事への姿勢が徐々にでも変わっていくと思います。ともかく、もう少していねいなコミュニケーションを試みていけば、何らかの姿勢の変化が出てくるように思います。
そうした努力を懸命にしてみても、ほとんど効果がないというような女性でしたら、質問者の気持ちをしっかり確かめ直して、お子さんがある程度大きくなったころを見据えて、離婚のことも考え、別の人と再婚することが質問者のためになるかもしれません。