泣き・夜泣き・眠り
Q. 4か月の息子。昼寝の際に抱っこじゃないと寝てくれません。 (2022.2)
- (妊娠週数・月齢)4か月
生後4か月の息子はお昼寝の際、抱っこでないと寝てくれません。寝ぐずりもひどく、ウトウトするまでの時間が長いため腕が限界となり、結局、抱っこ紐のまま寝かせてしまいます。しかし抱っこ紐から降ろすと必ず起きてしまいます。助産師さんからは「生活リズムを整えるように」と指導されました。夜は20~21時の間に寝て、朝は7時半~8時の間に起きており、午前中はお散歩へ。夜は寝る前に激しく泣きますが、おっぱいで寝落ちして布団で寝てくれます。今後、抱っこ紐でしか寝られない子になってしまうのではないかと心配です。
回答者: 市川香織先生
生後4か月のお子様のお昼寝に苦労されているのですね。ずっと抱っこして、やっと寝てくれたと思ってお布団に寝かすと泣く、まるで背中にスイッチがあるみたいと、皆さんよくおっしゃられます。体重も増えてきたお子様を抱き続けるのも限界がありますよね。
生後3か月ころからは昼夜の区別がついてきて、体内時計を整えるためにも、生活リズムをつけていくとよいといわれています。就寝時間、起床時間に気を配っていらっしゃいますし、午前中にお散歩に出ていることからも、お子様にとって適切な生活リズムが作られていると思います。夜は、寝る前に泣くものの、すぐに眠れているので、大丈夫そうですね。
大変なのは、お昼寝の前の寝ぐずりと抱っこし続けることですね。夜、眠るときには、どのような流れを取っていらっしゃいますか。お風呂に入って、スキンケアなどでスキンシップをはかり、子守歌を歌ったり、おっぱいを飲ませたりして、お布団に寝かせたら優しくからだをトントンしてあげる…こんな感じでしょうか。この一連の流れは、眠りにつくために赤ちゃんの脳をリラックスさせてあげるルーティン、いわば儀式のようなものです。
夜のルーティンのように、お昼寝に入るときもルーティンをすると寝かしつけがスムーズになるといわれています。遊んで興奮している状態から急に眠ることはできません。お昼寝の際にも、まずはお子様をリラックスさせて、眠りに入る準備を整えてあげるとよいのです。たとえば絵本に興味があるようなら絵本を読んであげます。少しリラックスしたところで、ぬいぐるみなどに「おやすみなさい」と挨拶をして、寝室にいきます。寝室もカーテンを引いて少し暗くした方がよいでしょう。そして、お布団に寝かせて子守歌を歌ってあげましょう。夜寝るときもお昼寝のときも同じ子守歌を歌ってあげると効果的です。
また、寝かしつけにはお子様の眠くなってきたサインをキャッチできると、タイミングよくルーティンに移れます。あくびをしたり目をこすったりするようなときだけが眠くなってきたサインとは限りません。手足をばたつかせたり、興奮気味になったりするのも眠くなってきたサインといわれます。それを通り越すとぐずったり泣いたりするので、寝かしつけは難しくなります。個人差はありますが、たとえば、ふらふらと頭を左右に振る、抱っこすると顔を親の胸にこすりつける、背中をそらせる、手足をばたつかせる、ハイテンションなのにあやすのをやめると不機嫌になる、飽きっぽくおもちゃを次々取り換える、動きが荒くイライラした様子、などは眠くなってきたサインといわれます。時計というよりは、こうしたサインをキャッチして、お昼寝をしてもらいましょう。ぐずる前にお昼寝のルーティンが始められるとよいですね。
また、抱っこ紐で眠ってしまったら、それはそれで大丈夫です。抱っこ紐で寝落ちすることもあるでしょう。いろいろ試しながら、親にとっても楽になるよう、ルーティンを試しながら良質な睡眠が確保できるようになるとよいですね。