赤ちゃん & 子育てインフォ

ホーム妊娠・子育て相談室インターネット相談室Q&Aバックナンバーママの気持ち

ママの気持ち

Q. 0か月の子の母。責任の重さを感じて育児を楽しめません。 (2022.8)

  • (妊娠週数・月齢)0か月

生後19日の娘がいます。第1子ということもあり、里帰りをして両親からサポートを受けています。両親や面会に来る親戚いわく、娘はお転婆そうで、面白い性格をしている、とのことです。肯定的な印象ですが、私はなぜか賛同できず、「将来、さらに大変な育児になるかも」と不安を募らせてネガティブになってしまいます。また、娘を心の底からかわいいと思いたくて、わざと自分ではなく、他人の子として面倒を見るくせがつき始めています。自分の子だと、育児の楽しさより責任の重さが優先してしまうので苦しいです。少しでも楽になりたいのですが、どうすればよいでしょうか?

回答者: 帆足暁子先生

 生後19日。初めてのお子さん。でも、責任の重さが優先してしまって苦しいのですね。

 あなたは里帰りをされていて、ご両親からサポートを受けていらっしゃる、と考えると一見、恵まれた環境にいるように思えます。それなのに、あなたの文面からはそれが伝わってきません。逆にあなたは苦しいのです。苦しいと思う原因があなたの中にあるのでしょう。それを一緒に考えながら、あなたが楽になれる方法を見つけていきたいと思います。

 まず、「将来、さらに大変な育児になるかも」と不安を募らせてネガティブになったり、「心の底からかわいいと思いたくて、わざと自分ではなく、他人の子として面倒を見るくせ」をつけようとされるのは、なぜでしょうか。育児に対するネガティブな思いや、自分の子どもは心の底からかわいいと思えない、というあなたの苦しさが伝わってきます。そこには、ご自分に対する否定や拒否があるのではないでしょうか。

 そして、育児の楽しさよりも「責任の重さ」を優先してしまうこと。お子さんがちゃんと育つかどうかはあなたの責任だと思って、不安や緊張から苦しくなっているようです。

 あなたは、ご自分を否定していらっしゃるのでしょうか。
 もしそうだとしたら、確かに、子育てをするのはとても責任が重いことですし、自分の子どもだからこそ、かわいいと思えないという苦しさも推察できます。

 あなたが苦しいのは、ご自分を否定しているところからきているのではないでしょうか。

 もし、あなたがご自分を否定しているとしたら、これまで誰かに否定された体験をしてきているのだと思います。自分を最初から否定する人はいません。ですから、どこかで誰かに悲しい思いをさせられたことがあったのではないかと思うのです。それは一度だったかもしれませんし、繰り返し似たような体験をされたのかもしれません。たぶん、これまでもその体験があなたを苦しませ続け、今回あなたが母親としてお子さんを育てる立場になったことを契機として、よりあなたを苦しい思いにさせているのではないかと思います。

 なぜなら、否定されて傷つけられるのは「子ども」の立場での体験です。その悲しい苦しい体験を誰かに癒されて修復してもらうことで「自分を否定する」思いから抜けることができ、自信をもって「大人」になることができます。
 でも、お子さんを産んだあなたは苦しいのです。なぜなら、あなたの体験が「子ども」のまま苦しさとして残っているからです。あなたの苦しさが癒される体験を得る前に、あなたは「大人」の立場になった。これほど苦しいことはありません。

 これは一つのチャンスでもあります。本当は誰かに癒されたいですが、「大人」の立場になってしまいました。あなたは癒されなかったけれど、自分を肯定して自信をもつ「子ども」から、あなたはきっと癒されます。

 あなたの苦しさは過去に引きずられています。過去を変えることはできません。
 でも、あなたは夫に愛されて1つの命を育みました。子どもの命はあなたと一緒に未来に向かっています。未来は、あなたが変えることができます。

 あなたのステキなところは、「娘を心の底からかわいいと思いたくて」「他人の子として面倒を見る」という方法を考えついたことです。これはあなたが苦しい中から見つけ出した方法です。この方法で「心の底からかわいい」と思えるならそれで良いのです。「他人の子だと思えば育児が楽しい」と思えるなら苦しみながら育児をするよりもずっとステキです。
 まずは自分を信じて、あなたが見つけた方法でお子さんを育ててみてください。ここからあなたが作り出す未来が始まります。大切なことは自分が見つけた方法をとにかくやってみること。

 きっとお子さんがあなたの方法を変えたくなるようにしてくれます。あなたがお子さんに癒されるということを通して。

 不安かもしれません。一緒にあなたとお子さんの未来を共育てしてくれる保健師さんや心理等の専門家に伴走してもらうのも良いと思います。自分なりの方法を見つけることができるあなたなら大丈夫。