泣き・夜泣き・眠り
Q. 生後10か月。お昼寝のときベッドに寝かせると大泣きするようになりました (2024.9)
- (妊娠週数・月齢)10か月
もうすぐ生後10か月になる娘がいます。生後5か月ごろから、ひとりでねんねができるようになり、最近までは朝・昼・夜にベッドに寝かせると自然に寝ていました。寝る時間は、子どもの疲れぐあいや様子を見ながら決めていました。しかし生後9か月に入ったころから朝・昼は、いままでのようには寝なくなりました。眠そうになったときなどタイミングを見ながらベッドに連れて行くのですが、ベッドに寝かせた瞬間大泣きして寝てくれません。時間をあけて再チャレンジしてもギャン泣きします。いままでは寝てくれていたのにどうしてでしょうか。
回答者: 市川香織先生
生後9か月ころから、朝・昼に寝かしつけようとすると大泣きしてしまい、うまく寝てくれなくなったのですね。
赤ちゃんの成長過程の中では、これまでできていたことができなくなるような現象があり、後戻りしてしまったように感じてしまいますよね。でも、赤ちゃんの運動機能が急激に発達する時期や、認知機能の発達する時期には、これまでと同じように寝てくれなくなることがしばしば起こります。眠そうにしているのでベッドに連れて行っているのに不思議ですよね。このとき赤ちゃん自身も、「眠い」でも「寝たくない・動いていたい」の狭間で泣いてしまっているのかもしれません。
夜の睡眠では困らず一定して眠れていれば体内リズムも整っていると思われますし、疲れも取れていると思います。生後10か月くらいになると、昼寝が2回くらいで一定していることが多いのですが、お昼寝するかしないか、どのくらい眠るかは、個人差が大きくなります。お昼寝をしなくても機嫌よく過ごせているようなら、無理に眠らせなくても大丈夫ですよ。その子なりの睡眠のリズムと時間を確保するようにしていきましょう。
また、体内リズムの調整には、日中外に出て日光を浴びるのが効果的ともいわれています。極端に暑い時期や寒い時期でなければ、お散歩など外出を取り入れて過ごしましょう。外出できないときは、室内でボール遊びや手遊びなどでしっかりと遊んであげるとよいですね。外出や体をしっかり動かすことで体が疲れると、お昼寝もしやすくなります。つかまり立ちができるころなので、その姿勢から寝かせようとすると難しく、赤ちゃんによっては、より反発してしまうこともあります。赤ちゃんのしたいことを見守りながら、眠くなってきたところで、眠るためのルーティン(たとえばテレビなど音を消して、部屋を暗くし、ベッドで絵本を読み聞かせるなどを行っていきましょう。それでも大泣きになってしまい寝ない場合、お昼寝予定の時間のあいだは暗くしたお部屋で赤ちゃんを刺激せず眠くなるのを待ちましょう。そのときはあまり赤ちゃんをかまいすぎず、無理に寝かしつけしないほうがよいでしょう。
赤ちゃんの眠りも大人と一緒で、日によって違うこともありますし、湿度や気圧の変化でも違うかもしれません。寝ないことを心配しすぎず、また余計にかまいすぎず、起きているときにご機嫌に過ごしているかを大切に見守っていきましょう。