赤ちゃん & 子育てインフォ

ホーム妊娠・子育て相談室インターネット相談室今月のQ&A

泣き・夜泣き・眠り

Q. 生後1か月の子の父。抱っこの仕方など実用的な育児情報の入手先が知りたいです。 (2025.10)

  • (妊娠週数・月齢)1か月

生後1か月の子どもは断続的に2時間ほど体を緊張させながら、ぐずることがあります。とくに私(父親)が抱っこするときに、よく見られます。縦抱きにすると泣き止むため、泣くと縦抱きにするのですが、私が抱くと体をよじることが多いです。赤ちゃんが安心する、抱っこの仕方を教えてください。
また、こういった専門的で実用的なアドバイスが欲しいと思ったら、どこに相談するとよいのでしょうか。インターネット上には多くの情報があふれており、どれが正しいのかよくわかりません。地域の子育て支援拠点などに行ってみようかとも思うのですが、予防接種前の子を連れて外出してもよいのでしょうか。

回答者: 市川香織先生

 生後1か月の赤ちゃんの抱っこの仕方をはじめ、子育ての実用的なアドバイスが欲しいのですね。ぐずる時間が長くなったり、体をよじって泣かれたりすると、お父様もしんどいですよね。

 抱っこのポイントは、赤ちゃんに安心感を与えることです。生後1か月ですと、首がすわっていないので首の後ろを手で支えて抱き上げると思いますが、自分の胸まで抱き寄せたら、赤ちゃんの頭を自分の前腕、肘の上を通過させて自分の上腕に預けるようにしましょう。腕全体で、赤ちゃんの頭から背中全体を支えるような感じになります。赤ちゃんの体が自然に丸くなるように、腕全体の面ですっぽりと支えると安心します。

 そのとき、お父様自身の体に力が入っている場所はないですか。腕が緊張していたり、肩に力が入ったりしていると、赤ちゃんに緊張が伝わってしまいます。抱っこする人がリラックスして抱っこできると赤ちゃんは安心します。
 赤ちゃんが抱っこしてものけぞったり、体をよじったりしてしまうときは、おくるみやバスタオルなどで赤ちゃんをくるみ、背中を丸めるようにして、手足もまとめてあげてから抱っこするようにすると泣き止むことも多いです。

 また、縦抱きだと泣き止むということですが、縦抱きは手で首の後ろを支え続けるので、お父様も疲れてしまいます。縦抱きの姿勢で、赤ちゃんの体全体を自分の胸に預けてしまい、胸にのせてあげるのも安全で安心できる方法です。顔は横を向けてあげましょう。できればお父様自身がソファなどでリクライニングの姿勢を取り、赤ちゃんを胸にのせると親子ともリラックスできていいですね。


 地域の子育て支援拠点ですが、生後1~2か月から行けるところもありますが、施設によって異なるため一度問い合わせていただくとよいでしょう。
 お母様のおなかの中にいたときに、胎盤を通してもらった免疫物質は生後6か月くらいまで赤ちゃんを守ってくれていますので、感染症流行期でなければ、それほど神経質にならなくて大丈夫ですよ。
 子育て支援拠点では、ほかの親子の様子を見ることができたり、子育て支援員からのアドバイスはもちろん、親同士の情報交換もできるので利用したい場の1つです。

 また、ほかにもアドバイスを得る方法があります。たとえば、こども家庭センターや保健センターでは保健師が相談にのってくれます。
 訪問型の産後ケア事業を利用すれば、助産師が家庭に訪問して子育てに関するさまざまな方法を教えてくれます。ただし産後ケア事業の申し込みは、お母様から行ってもらう必要があります。
 最近は、小児科でも子育て支援に力を入れているところが増えています。予防接種などで訪れた際に、相談してみてください。かかりつけの小児科になれば、今後の成長の様子も把握してもらえますし、より具体的なアドバイスがもらえるでしょう。