赤ちゃん & 子育てインフォ

ホーム妊娠・子育て相談室インターネット相談室今月のQ&A

食事と栄養・離乳食

Q. 4歳。ごはんを残してお菓子を食べたがるときの対応を教えてください。 (2025.12)

  • (妊娠週数・月齢)4歳

4歳の息子のことで相談です。息子は、ごはんを残してお菓子を食べたがります。「全部ごはんを食べたら、お菓子を食べていいよ」と言うと完食します。しかし、このような声かけを続けてよいのか迷っています。息子は小さいときから偏食で、最近やっと野菜や肉を食べるようになりました。「ごはんを完食したら、お菓子を食べていいよ」という声かけは、食事の強制になり、食事自体を嫌になってしまわないか心配です。

回答者: 太田百合子先生

 大人は、たとえばコース料理などでは、食事と、果物やお菓子などのデザートを両方食べることができますが、4歳前のお子さんの場合は、胃の容量が小さいために、大人が主体で食事とおやつのコントロールをしていく必要があります。3回の食事と補食となる間食を1日1~2回、というように分けて与えることにより、必要なエネルギーと栄養素を補給することができます。

 偏食だったお子さんが、いまでは食べられるものが増えています。子どもが食べないからと食事をお菓子で代用する習慣がついていると、偏食は改善しにくいものですが、保護者の方が根気よく付き合ってきたからこそ、改善しているのだと思います。

 4歳ごろになると、胃の容量がそれまでよりも少し大きくなり、食事の流れなどの見通しももてるようになります。計画的に食べられるようになるので、次第に食事とその後のデザートも楽しんで食べられるようになるのではないかと思います。
 しかし子どもですから、お菓子欲しさに食事を残すこともあるでしょう。知恵がつくからこその行動です。幸いなことに「ごはんを完食したら、お菓子を食べていいよ」という声かけにより食事をちゃんと食べています。まずは食事が基本であることを教えているのでよいのではないでしょうか。

 さて、本題の「ごはんを完食したら、お菓子を食べていいよ」という声かけは、食事の強制になり、食事自体を嫌になってしまわないかという点についてです。
 今後は、子どもが主体的に考えて食べられるように促してみてはいかがでしょうか。たとえば「大きくなったね。元気なのは食事をバランスよく食べているからだよ」「心を込めて用意したから、全部食べてくれてうれしいな」「何が食べたいか、今度リクエストしてね」などと声をかけ、食事を楽しみながらまんべんなく食べようと思えるようにしていくとよいと思います。

 これからは、自分の食欲に合わせた食事量がわかるようにもなるので、食事を残したがることも、おかわりしたがることもあるでしょう。完食を目指すよりも「どれくらい食べる?」と聞いたうえで盛りつけすると、自分の適量もわかるようになります。また、負担感なく食事が楽しめるようになると思います。食後に何か欲しがるなら、お菓子を乳製品や果物に少しずつ変えていくとさらによくなると思います。