妊娠中の気がかり(生活)
Q. 臨月の妊婦。「子育ては大変」と聞き、自分にできるか不安です。 (2026.3)
- (妊娠週数・月齢)妊娠10か月 (36〜39週)
現在、第1子を妊娠中で、臨月になりました。周囲の人たちから「子育ては大変だ」と言われ、自分に子育てができるか不安です。マンションの隣の部屋から子どもが大泣きしている声が聞こえたりすると、余計に不安になります。「子どもがかわいいからなんとかやっていける」という声も聞きますが、「もしかわいいと思えなかったらどうしよう」とも思います。頼れる人は夫だけで、両方の実家は頼れません。いまのうちにさまざまな育児支援サービスを調べていますが、やはり子育てに対する不安が大きいです。乗り越える知恵をいただきたいです。
回答者: 帆足暁子先生
子育てに対する不安があるのですね。第1子の妊娠ですから、その不安は自然な心の動きです。これまで体験したことがないことなのですから。でも、周囲の人たちの声や子どもの大泣きしている声を聞くと不安が大きくなってしまいますね。
では、一緒にどう乗り越えたら良いかを考えてみましょう。
まず、思ったことは、あなたはちゃんと自分の不安が解消できるように行動されているということです。あなたは「さまざまな育児支援サービスを調べて」います。これは、子どもが生まれる前にぜひやっておいてほしいことです。なぜなら生まれてからでは調べるゆとりが持てなくなりますから。あなたはすでに、ご自分の力で、不安を乗り越える最初の手立てをとられています。
そして、次に不安を解消するために必要なこと。
あなたの居住されている地区担当の保健師さんはわかりますか? 担当の保健師さんと会って話をしましょう。子どもが生まれる前でも、あなたの不安や疑問に責任をもって応えてくれます。両方の実家を頼れない人の不安は、初めてのことに一人でやらなければならないという孤立感が大きいのです。でもよく考えたら、実家の人よりも専門家の方が頼りになります。母子保健の専門家が、一緒に育ててくれることほど安心できることはありません。訪問もしてくれますし、あなたに合った適切な育児支援サービスを紹介してくれます。保健業務以外の専門外のことであれば、そこに繋がるように紹介してくれます。
それでもあなたの不安は残っているかもしれません。それはあなたが特別に不安が大きいということではありません。現在は、ネット社会になり、頭の中のイメージだけで理解したり、仮想体験をする時間が生活に増えました。その結果、実体験が減少し、現実生活での体験不足から自信に繋がりにくくなっているのです。しかも、イメージの世界ではどのような可能性も考えられますから、次から次へと不安がわいてきてその不安に飲み込まれてしまいます。このようなイメージの不安から解放されるには、現実の生活の中で自分にできることを一つ一つ行動していくことなのです。
子育てはさらに、自分のことだけではありませんから、不安が大きくなるのは当然のことです。
子どもがかわいいと思えなかったらどうしよう、と考えるよりも、もしそうだったらそのときに専門の人と一緒に考えませんか。必ず、次に進む方法が見つかります。
繰り返しになりますが、あなたは不安を乗り越えようとする行動をご自分で取れています。いまはまだ不安がありますが、こうして相談されたことも含めて自分にできることをやっていく中で不安は解消されていきます。行動された自分を認めていくことも、不安を解消することに役立ちます。何よりあなたは「頼れる人は夫」と書かれています。せっかくですから頼りましょう。あなたがしてほしいこと・夫ができることを話し合ってみてください。
もしまだあなたの支えになる人が見つかっていなければ、担当の保健師さんを確認されたり、場合によっては出産される機関のスタッフや、マイ保育園制度などで訪ねた園の保育士さんなど、あなたと一緒に子育てをしてくれる人を探すことからしてみませんか。