食材事典 離乳の進行に合った食品の使い方
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9~11か月ころの食材(目安) >>
12~18か月ころの食材(目安) >>
生後5~6か月ころ:離乳初期 | ||
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I 穀類 | 米 | 10倍がゆを炊き、米粒をていねいにすりつぶす。慣れてきたら、つぶし方を少し粗くする。 →おかゆの炊き方はこちら |
パン | 細かくちぎった食パンに、育児用ミルク、スープを加えて加熱する。冷凍したパンをすりおろして使うと、なめらかな口当たりのパンがゆができる。 | |
じゃがいも・ さつまいも | ゆでて熱いうちにつぶし、ゆで汁でゆるめる。 | |
ベビーフードのかゆ製品 | 乾燥製品は、熱湯、育児用ミルクなどでゆるく溶く。 | |
麺類 | 離乳食に慣れてきたら、乾麺を使用できる。麺類には塩分が含まれているので、ゆでた後によく水洗いする。細かく刻み、だし汁で煮込む。 | |
II 野菜・果物 | 野菜類 葉茎菜類 根菜類 |
最初は食べやすく、調理もしやすいかぼちゃ、かぶ、にんじん、大根、トマトなどが適している。徐々にほうれん草の葉先、キャベツ、白菜、玉ねぎ、ブロッコリー(つぼみの部分)なども使用できる。トマトや大根おろしは生のままでよい。大根おろしが辛いときは加熱する。 |
果物 | りんごなどをすりおろして与える。 バナナは新鮮なものをすりつぶす。ただし、バナナは糖質を多く含むので、与えすぎに注意する。 |
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III たんぱく質性食品 | 豆腐 | ゆでたものをすりつぶす。絹ごし豆腐のほうがなめらかになる。 |
きな粉 | 米がゆ、マッシュポテトなどに加えて使用する。栄養価はほとんど大豆とおなじである。消化しやすい。 | |
魚 | 比較的脂肪が少なく、肉質の軟らかい、味の淡白な白身魚を使う。魚は加熱すると、たんぱく質が変性して身が固くなる。よくつぶしてかゆや野菜と混ぜたり、汁ものに入れたり、とろみをつけるなどの工夫が必要である。 しらす干しはよく水で洗って塩分を除き、すりつぶして加熱する。 |
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卵 | 固ゆでにした卵黄を使う。 |
生後7~8か月ころ:離乳中期 | |||
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I 穀類 | 米 | 7倍がゆが目安で、軟らかく炊けば、米粒をつぶす必要はない。 →炊き方 |
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パン | 小さくちぎり、育児用ミルクや牛乳、スープなどでさっと煮る。または、浸す程度でもよい。ただし、牛乳は加熱して用いる。 | ||
じゃがいも・ さつまいも・ さといも |
蒸したり、うす味で煮たものをやや粗くつぶし、湯や煮汁でゆるめる。 | ||
麺類 | そうめん、うどんの他、マカロニや細めのスパゲティも使える。いずれも軟らかくゆで、米粒大に細かく刻む。 | ||
コーンフレーク | プレーンタイプを細かく砕き、牛乳を加えてひと煮立ちさせる。 | ||
オートミール | オートミールを湯に入れ、塩少々を加えて火にかけ、沸騰後弱火で3分ほど煮る。沸かした牛乳をかける。 | ||
II 野菜・果物 | 野菜類 葉茎菜類 根菜類 |
なす、トマト、きゅうり、ピーマン、カリフラワー、ねぎ、ニラ、アスパラガス、さやいんげん、さやえんどうなども使用できる。軟らかくゆでる、煮る、炒めるなどして、刻んだり粗つぶしにしたりして用いる。トマト、きゅうりは生でもよいが、レタスはゆでたほうが食べやすい。 | |
海藻類 | 細かくもんだのり、軟らかく煮て刻んだわかめなども使用することができる。 | ||
III たんぱく質性食品 | 魚 | 白身魚に慣れたら、赤身魚を与える。加熱したものを細かくほぐして与える。缶詰のさけやツナなどを細くほぐして使ってもよい。 | |
肉 | 鶏のささみが適している。ささみは、ゆでて凍らせた身をすりおろして調理すると、なめらかに仕上がる。 | ||
納豆 | 細かく刻む。 | ||
高野豆腐 | そのまますりおろし、米がゆ、野菜の含め煮、みそ汁などに入れ、加熱して使用する。 | ||
卵 | 慣れたら料理に全卵を用いてよいが、完全に火を通す。 | ||
乳製品 | 牛乳 | パンがゆ、マッシュポテト、クリーム煮、シチューなど調理用に使う。育児用ミルクを用いてもよい。 | |
ヨーグルト | プレーンタイプのヨーグルトを使う。加糖ヨーグルトにはショ糖の含有量が多いものもあり、それらは、乳児にとっては甘みが強すぎる。 | ||
チーズ | 塩分や脂肪分の少ないチーズを使う。かゆやシチューなどに入れて加熱し、煮溶かすと食べやすい。カッテージチーズは水分含有量が多いので、開封後の保存に注意する。 クリームチーズは脂質が多く、たんぱく質が少ないので使用は控える。 |
生後9~11か月ころ:離乳後期 | ||
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I 穀類 | 米 | 9か月ころは5倍がゆが目安になるが、徐々に軟飯に慣れさせる。 →炊き方 |
パン | 軟らかいパンは、小さくちぎってそのまま与える。トーストは、育児用ミルクや加熱した牛乳に浸して与えてもよい。手づかみ食べができるようなら、持ちやすい大きさに切って与える。 | |
いも類 | つぶし方を粗めにする。 | |
麺類 | 軟らかくゆで、1~2cmくらいの長さに切る。手づかみ食べができるようになったら、少し長めに切ってもよい。 | |
コーンフレーク | 砕いて、育児用ミルクまたは加熱した牛乳をかける。 | |
オートミール | 7~8か月ころを参照。 | |
ホットケーキ | 軟らかく焼いてちぎって与える。うまく飲みこめないときは、育児用ミルクや加熱した牛乳に浸すとよい。 | |
クラッカー | 主食の一部として、細かく砕いて与える。手に持って食べられる場合は、そのまま持たせる。 | |
II 野菜・果物 | 野菜類 葉茎菜類 根菜類 |
食物繊維(不溶性)の多い野菜以外は、軟らかく煮れば、ほとんどの野菜・果物を使うことができる。 手づかみをしたい子どもには、手に持ちやすい大きさに調理する。 |
III たんぱく質性食品 | 魚・貝類 | いわし、さば、さんまなどの青皮魚、かき(貝)の軟らかい部分などを用いてもよい。十分に加熱する。 |
肉 | 豚、牛の赤身肉を使うことができる。最初はひき肉が調理しやすく、食べやすい。レバーも少量ながら鉄の含有量が豊富で勧められる。 | |
大豆 | 軟らかく煮たものをつぶして与える。丸のまま与えると気管に詰まることがあるので、必ずつぶして与える。 | |
納豆・ 高野豆腐 |
7~8か月ころを参照。 | |
卵 | 全卵が使えたら、マヨネーズを使用してもよい。 | |
乳製品 | 7~8か月ころを参照。 |
※『授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)実践の手引き」より転載