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食事と栄養・離乳食

Q. 完全母乳の6か月の子。仕事復帰を控えて哺乳びんでミルクを与えますが飲みません。 (2014.11)

  • (妊娠週数・月齢)6か月

生後6か月の子です。完全母乳ですが、まもなく仕事に復帰するため哺乳びんでミルクを飲ませようとしますが、飲みません。ミルクを替えてみたり、哺乳びんを替えたり、またマグを使ったり、おっぱいを搾乳して哺乳びんであげてみたりしても、まったく飲みません。ただ、離乳食は食べてくれます。現在、離乳食は1回食ですが、食事回数を増やしたり、量を多くしたりしてもいいでしょうか。また、この時期の赤ちゃんが離乳食だけで必要な栄養を摂取できるものなのでしょうか。栄養が足りなくなる恐れがあるとき、どう補えばいいでしょうか。

回答者: 太田百合子先生

 仕事復帰を考えるときは少なからずいろいろな準備があります。今回は栄養の摂り方と哺乳びんに移行するための方法ですね。

 今後の栄養摂取については、保育園で身長と体重を毎月計測するので、成長曲線の帯のなかで、ある程度曲線に沿って成長しているなら大丈夫です。体重の増減を見ながらそのときに考えても遅くはありません。
 離乳食の回数は、生後5か月頃から開始しているなら、そろそろ2回食に進めてもいいでしょう。離乳食は無理なくステップアップしていくことです。消化機能に合わせることが大切で、量や食品を急に増やすと咀しゃくがうまくいかないことや内臓に負担があります。この時期の栄養は、まだ母乳やミルクからがほとんどです。成長に合わせて、あせらず進めていきましょう。

 仕事に復帰しても家庭で母乳をあげることは可能ですから栄養は保たれるでしょう。哺乳びんの練習と並行していけばいいと思います。
 哺乳びんからのミルク飲みについては、子どもは母乳の匂いを感じているので母親からは受けつけないことがあります。父親や祖父母に協力してもらったら、哺乳びんから飲むことができたというケースもあります。
 ミルクを含めた水分摂取については、6か月頃からスプーンで、9か月頃にはストローやコップから飲むことができます。あえて哺乳びんを使わなくても大丈夫です。

 ご相談のような方はたくさんいらっしゃるので、保育園でもいろいろなアドバイスをしてくれます。おそらく保育園に行き始めておなかがすけば、哺乳びんから飲むことができるようになります。哺乳びんには、少しずつ気長に慣らしていきましょう。