食事と栄養・離乳食
Q. 完全母乳の8か月の子。11か月の頃に2日間留守する予定で、栄養の偏りが心配です。 (2015.2)
- (妊娠週数・月齢)8か月
生後8か月の男の子です。完全母乳で育てており、離乳食は2回食に進み、順調です。この子が11か月になる頃、どうしても行かなければならない用事があり、子どもを同居中の義母と夫に預けて1泊留守にしなければなりません。1日目の早朝に出て2日目の夜に帰宅するので丸々2日間留守にします。搾乳していこうと考えていますが、哺乳びんで飲んだことがないことが不安です。哺乳びんで飲む練習をしたほうがいいでしょうか。それともコップで飲む練習をすればいいでしょうか。あるいは、2日間のために哺乳びんやコップの練習は不要でしょうか。栄養的な偏りが心配ですが、その月齢で母乳はそれほど必要ないと考えてもいいでしょうか。
回答者: 太田百合子先生
同居の義母や夫の協力が得られるので安心ですね。生後11か月頃には、順調なら栄養摂取は1日3回の離乳食が中心になります。水分補給は、コップなどから水や麦茶を飲めるようになります。場合により、牛乳の代わりにフォローアップミルクをコップから飲むこともできます。
母乳の回数は少なくなっているか、卒乳しているかもしれません。もちろん母乳を飲んでいてもかまいませんが、お母さんが留守になる2日間、離乳食が順調なら母乳やミルクを飲まなくても大丈夫でしょう。
その2日間のためというより、発達段階として、9か月頃からストロー、コップ、マグに慣らしていきましょう。
家族の協力が得られるといっても、幼い子どもにとって2日間は長い時間です。子どもの個人差や個性に合わせた対策を考えることも大切です。それぞれに心配はあるでしょうから、日程が近づいたら一度家族で話し合ってみるといいでしょう。
栄養面と心理面で不安に思うなら、どのようにすればいいかを確認しておきましょう。
離乳食は、その時期に食べ慣れたものにします。たとえ2日間、あまり栄養摂取ができなくても、その後に食欲が増すでしょう。子どもには調整する力が備わっているので、栄養面は気にすることはありません。